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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生物的な雰囲気   ビーバー

 僕は、きっちり整いすぎた環境よりも、人間の本質にあった環境を作ることを優先したほうがいいと思う。その第一の理由は、慣れ親しんだ環境の方が整いすぎた環境よりも過ごしやすいと思うからだ。家では、一時10匹以上のカブトムシの幼虫を飼っていた。その時、土を取り替え、きれいに整えておく。もちろん朽木もきれいにしておく。数日が経過し暇つぶしにカブトムシの虫かごを覗くと、掃除したときと比べ、虫かごの中が大変なことになっている。なんと、中でカブトムシが「こんな整った環境はもう嫌だ」と言わんばかりに土はめちゃくちゃに掘り返され、きれいにしておいたはずの朽木は半分以上が土に埋もれている。このまま1ヶ月ほど世話をせずに放置すると、土の体積がかなり増え、やわらかくなる。この方がカブトムシにとっては心地良いのだろう。更に、朽木が見えなくなる。これが一番カブトムシの幼虫にとって気持ちがいいらしい。
 第二の理由は、あまりにも整然としすぎていると、気持ち悪くなり、逆効果になってしまうからだ。一回、新年を迎える前に家の大掃除をしたことがある。整理整頓をし、色々な物の場所を交換したり、移動した。そして、言われた通りに整理しておいた。その結果、自分でなにをどこへしまったか分からず混乱してしまうことがあった。この掃除を境に、その場所に置いたものは、全く移動しないかその場所付近での移動をしようと考えた。結局ごちゃごちゃしてしまったが、自分でも落ち着いていたことがわかった。「日本の年間海外旅行者数は1500万人を突破。海外からの日本旅行者は300万人台。」というデータも出ているように、やはり人間でも同じ所ばかりだとそのうち飽きてしまい、たまには違う国の違った景色を、と思うらしい。
 確かに、整然とした環境を維持することは美徳とされている。しかし、「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という言葉に表されるように、「整然としていてとても美しい」という外見よりも、「適度に生物という雰囲気が漂ってとても落ち着く」という過ごしやすさの方が大切だと思う。

   講評   miri


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