対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   井戸の中の蛙大海を知らず   フェデラー

一つの言語を習得して身につけるということは、その言語圏の文化の価値体系を身につけ、何をどのように捉えるかにかに関して一つの枠組みを与えられるということである。そこで身につけられる価値体系やものの捉えかたの枠組みは、決してそこからは抜け出せないといった性格のものではない。しかし、我々がとりわけ日常的なレベルで、それらを「自然」なものとして受け入れている限りにおいて、自らの身に着けている言語によって、ある一つの方向づけをされているのではないか。もしそうだとすると、この点における言語の働きは、人間という存在にとって「無意識」にもある程度類比できるのではないか。いや、むしろ、「無意識」の方がいろいろな意味でその働きを言語に負っているのではないか。こういった反省にまで進んでいくことになるのである。日本には「これはつまらぬものですが」という言い方がある。謙虚なことは良いことだが、私はもっと、自分に自身を持った生き方をしていきたい。(主題)
 その方法として第一に、(構成)何事も恐れず、チャレンジ精神を持って行動することだと思う。
「ハァー、嫌だな・・・・・・・・」
友達のH君は、私立の推薦入試のため、僕ら公立組より一足先に入試がある。何でも、彼は面接に自信がないらしい。
「大丈夫、きっとうまくいくさ」
「で、でももし落ちたらどうしよう・・・・・・・・」
口ではあんな事を言った私だが、私にだって、心配している事はある。それは「内申点」。私の受ける学校の志望者は、オール5がぞろぞろいる。それに比べ、私はやや劣る。この「やや」をいかに実力で補うかが勝負なのである。
「ゼッタイ、あの高校に合格する!!」
この信念を持ち続け、これからの勉強にも取り組んでいこうと思う。春を笑って迎えられるように。
 第二の方法として(構成)、外国の文化を学び、日本文化に捉われない考え方を身につけることだ。いつのことだったか、学校の総合学習に時間に「イギリス」について調べたことがある。特に印象的だったのは、なんと言っても「お茶」の文化だ。イギリスでは、お茶(紅茶)がよく愛飲されることはあまりにも有名だが、イギリスではなんと、紅茶のための時間が存在しているのだ。ざっと紹介すると、モーニングティー、ベッドティ、アフタヌーンティー、ハイティー、アフターディナーティー、などなど。日本人とは、一味違う紅茶への情熱を、イギリス人は持っていると言えそうだ。また、伝記には、坂本龍馬がいる。薩長同盟の仲立ちができたのも、龍馬が諸外国のことをよく知っていたからに違いない。この龍馬の働きからも、今後世界に目を向け生きていく必要性が、分かるのではないだろうか。
 確かに、(主題)それぞれの文化を守ることも大事である。しかし、それが無自覚に行われているようではならない。「すみません」というような言葉を使って暮らしていると、謙虚に控えめに生きていくというのが、美徳だという日本的な価値観を知らず知らずのうちに、身につけてしまう。だが、自分の使っている言葉がどういう価値観に基づいているか、自覚することが必要なのだ。そのために、世界に視野を広げ、様々な価値観をもった人がいるということを折に触れて考えてみることが大切である。「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」(表現)という言葉がある。日本の文化の中で生きていると、自然に日本的な考えが当たり前だと思ってしまうので、もっと大きな視野をもって生きていきたいと思う。

   講評   oda

今回は、言葉を通して様々な文化を知ることで、自分の国の文化をより深く考える機会にしたいという気持ちで読めましたね。そういう広い世界を知ることから、生き方としては、知識を豊富に蓄え自分に自信を持って生きたいということですね。その第一の方法として、チャレンジ精神を持って行動すること、これは高校受験を控えている現在の心境を書きながら、自分を奮い立たせているようで説得力がありました。第二の方法は日本の文化にとらわれず幅広く外国の文化も吸収する、これも体験や伝記の例がいきていましたね。イギリスのお茶の文化の奥深さを知ったことは良かったと思います。それに負けないぐらい日本のお茶の文化も奥が深いですから、これを知ることも大事かもしれませんね。坂本龍馬の進取の精神は参考になりそうですね。あの時代に世界に目を向けたのは勇気がいる生き方だったと思います。反対意見を述べ、しかし、私はもっと大きな視野に立って考えていきたいとしたのは、これから大きく羽ばたいてほしい梅原くんに、私からも贈りたい言葉にもなっていました。名言もぴったりでした。<自身を持つ→自信を持つ>
 

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