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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人にとって節分とは・・・?!   さっC

 「今日は節分だよぉ。はやくやろうよー。」
私は姉と一緒に大きな声で言った。今日は節分でもいつもとちがう。豆をまいて食べるだけでなく、恵方巻という長い巻物も食べるのだ。父がはりきって買ってきた。父が得意そうに言った。
 「恵方巻は西南西の方を向いて食べるんだよ。自分のお願い事をずっと思い浮かべながら絶対一言も話さないで食べるんだよ。そしたら絶対願いがかなうからね。」
私はその言葉を聞いただけで今日の節分は楽しみだと感じた。今までこんなことはなかったからだ。
 「おにはー外!ふくはー家!」
私と姉は毎年やっている時のように大きな声で始めた。私はその時、姉妹がいて良かったなぁと改めて感じた。私ははっきり言うと恥ずかしかった。五年生にもなって外に出て大きな声で豆をまくなんて知らない人に見られたら恥ずかしい。そう思っていたのだ。そして姉もきっと小さな声でいうだろうと思っていたら、もう団地中聞こえるかと思うくらいに大きな声で言っていたのだ。その時は本当に心強くて嬉しかった。「お姉ちゃん、ありがとう。」私は心の中でそうつぶやいた。
 私は今、十一歳。節分の豆を食べるのは十一粒だ。私は豆が大好きだからとてもがっかりした。歳をとるのは悲しい事だと言うけれど豆を好きな人は二月三日はとても得な日だ。そんなことも思い浮かんだ。
 母に節分の思い出を聞いてみた。すると私が幼稚園の頃の話を始めた。「幼稚園で節分をやった時、先生が鬼のお面をかぶってきたらみんな豆を投げていたのに一人だけ泣いていたんだよ。」(聞いた話)
 「恵方巻を食べるよ。方位磁石を持ってきて。」
方位磁石で西南西を確かめた。そしてだまってみんなで食べ始めた。私は一生懸命頭の中で願い事を何回もくりかえしていた。途中、いっきに食べ過ぎてつまってしまい、声をあげそうになったけれど願い事を考えればそんなこともおかまいなしだった。もう母と姉は食べ終わってしまったから私は急いだ。口の中に恵方巻をほうばった。まるでふぐになったようだった。顔がぷっくりふくれているのだ。(たとえ)
 「はぁ。おいしかった。願い事叶うといいなぁ。」
私と姉は少し息を荒げながら言った。その日はとてもワクワクした日だった。
 「えー!!願い事叶わなくなってしまったのぉー!」
私は次の日の夕方、耳の鼓膜が破れるくらい大きな声をあげた。昨日、私たちは恵方巻を半分にして黙って食べた。でも半分にしてはいけないのだ。その長い一本を一人で食べなければいけなかったのだ。私はその日一日中くらい雰囲気だった。
 日本人にとって節分の日は欠かせないものの一つだ。その一年が良い年でありますようにという思いを込めて節分の日ができたのだとわかった。鬼のような災いをふせぎ、福が訪れますようにと願うものが節分だ。(わかったこと)
 「おにはー外!ふくはー家!」
どこからか毎年声が聞こえてくる。(書き出しの結び)

   講評   baba

はじめまして、これからどうぞよろしくね! さて、はじめて読ませてもらった今回の作文、ほほえましい話が豊かな表現や言葉遣いで描かれていて、もう立派な小説といっていいくらいです。
 話の進め方もとてもじょうずですね。

<構成>
 書き出しの結びはばっちりです。節分の日の光景が目に浮かぶようです。余韻のある結びですね。
<題材>
 お母さんから聞いた話を書きましたね。鬼が怖くて泣いてしまったのね。かわいらしいですね。きっと繊細なんでしょうね。
<表現>
 たとえはとってもじょうず! まるでふぐみたいな顔というのを思い浮かべて、思わず笑ってしまいました。ユーモアのあるたとえです。一所懸命食べたことが効果的に表現できています。
<主題>
 節分は日本人にとって欠かせないということが分かったのですね。伝統行事としても、家族の楽しい行事としても、本当に大切なものですね。

☆「事、物、時」はひらがなで書くといいですよ。


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