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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   雪溶かす心   クロノス

 大阪にはほとんど雪は降らない。ぜんぜんと言って良いほど降らない。去年もおととし
もぜんぜん降らなかった。今年も2〜3回しか降らなかった。小学生達にしたら雪合戦を
することも雪だるまを作ることもできないと
思うかもしれないが。しかし僕達のようなもう雪で遊んだりするような年齢ではなくなると、雪はとても厄介な存在だ。僕の家の前には長くて傾斜も急な坂があるので、なおさらだ。雪で滑るし、外が寒すぎるので外出もできないし最悪だ。テレビなどで雪降ろしをしている新潟や金沢の人を見ると感心してしまう。うちの母親の祖母は昔金沢に住んでいた事があったそうで、毎年毎年冬にやる雪降ろしが大変だったと教えてくれた。でも、いくら雪降ろしが嫌だからといってしないと家が
潰れてしまう。実際今回新潟中越大地震の被害にあった新潟のある場所では雪の重みによって屋根が潰れて、入浴中だった人が死んだりトラックが潰されたりした。最近ニュース
で雪の重さを検証していた。それによると何時間も降り積もった雪はだんだん重くなって
いき、通常の何倍もの重さになるそうだ。これは大地震に遭った被災者の人々の住んでいる仮設住宅の上にもつもり、問題にもなっているらしい。このような所で自然の恐ろしさ
を知ることができる。自然は時に普段は見せない意外な一面を見せる。しかしこの新潟中越大地震とその後も例年以上に降った雪のおかげで日本が少しあったかくなった気がする。
少し前の話だがスマトラ沖大地震とそれによる津波の被災地への募金を僕の学校の学連と
いうのがやっていた。街頭募金なんかもしたらしく駅の周辺や学校で毎朝校門の前で「募金お願しま〜す。」と言っている友達の姿に
感動した。お金も結構集まったらしく、14万円くらい集まったと言っていた。これに限らずこの冬の間、至る所で募金活動があった。
駅で、市役所で、学校で。多分そういった募金に参加した人も多いだろう。日本中の人が
「苦しんでいる人を少しでも助けたい。」と
いう心を持ったことを僕は誇りに思う。最近は未成年者の犯罪や残忍な事件が多いがそんな中でみんなが私利私欲のためでなく人のためにお金を使ったこの心はすばらしいと思う。
この温かい心で新潟の雪も溶けてほしいと願う。

   講評   huzi

 暖冬だと思っていたら、一月の下旬ごろは記録的な大雪に見舞われた今年。しかも地震で被災した地域での豪雪だったので、心配しましたね。今週は感想文課題ではなく作文課題「雪や氷」を書きたくなる気持ち、わかります。
  関西でも太平洋側に住んでいると、積雪にあうことはめったにないですね。たまに降ると、驚いて転んでしまう人続出。しかし、日本海側に住んでいる人にとっては雪は生活を脅かす災害なのですね。前半では、自分の感じたことを率直に書けました。
  後半、「しかしこの新潟中越大地震とその後も例年以上に降った雪のおかげで日本が少しあったかくなった」の意図が読み取りにくかったのですが、「あったかくなった」というのは、助け合おうと思う心情が広がったことを指しているのね。災害をひとごとだと考えず、遠くからでも自分にできることをすべきだと思う意識。そしてそれを実行した自分たちを誇りに思う気持ち。体験をもとに説得力のある意見を書けました。
 犯罪や残忍な事件が多い昨今ですが、人のために動くことの大切さを忘れたくないですね。
 今回は、項目にこだわらず自由自在に構成しましたね。でもまあ、自分の意見を展開しているのでよしとしましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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