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　　　自分と他人　　　晋也

　私が本当に「日本」を身をもって発見したと思ったのは、戦後であった。縄文土器論を私は美学的な問題やただの文化論として書いたのではない。私は今この世界で、二本の糸の上を異様なバランスをとりながらわたって行くような思いがする。魂に純粋にふれて新しく出発する筋。その上をひたすら走っていくのか。現実的な場であるからこその、その絶望的な因果の筋を矛盾に耐えながら生きるべきか。心は動揺するのだが。いずれにしても運命の二本の糸の上を異様なバランスをとりながら進んでいくつもりである。
　周りに惑わされることなく、自分の信じた道を進んでいくことは大切だ。私は、お笑いが大好きで、お笑いに興味がある・ない関係なしにこの芸人さん、昨日あの番組でこんなネタやっていて、すごい面白かった。みたいな感じで話している。１〜２年前は皆そんなに興味なさそうだったが、最近お笑いブームのおかげで結構楽しそうに話せるようになった。（と思っているのだけど…。）１〜２年前にお笑いブームが来る！と話していたら「お笑いブームは来ないよ。だって、番組も少ないし、芸人も少ないじゃん。」と、言われたことがある。それは違うと。確かに番組は少ないかもしれない、芸人が少ないかもしれない。だけどお笑いだけで続いている番組だってあると。たくさんの若手芸人ががんばっていると。今や売れっ子のドンドコドン（英語。山口さん・平畠さん）を世に送り出した番組が。そして、これからそういう番組は増える！と、まるで選挙の演説のように熱く語った。そして現在、お笑いブーム。私は自分の意見（なのかぁ…？）を信じて、その人をぎゃふんと言わせた。お笑い最高！！（≧▽≦）
　しかし、周りの意見を取り入れることも大切だ。昔話でいう「わらしべ長者」。この主人公の男は、一番最初に持ったものを大切にしなさい、という観音様の言うことを守って金持ちになる。これは、自分では何をしたらいいのかわからず、周りの意見を取り入れようとした、ということだ。私は、この主人公が偉いと思う。なぜか。それは、自分の意見だけでは金持ちになれない、と気づけたからだ。普通、自分の力で天下をとってやる、となってしまうはずなのに、人の意見を取り入れて金持ちになった。周りの意見をこのように取り入れることによって、自分とは違う考えを吸収することができる。例えば、塾の宿題がわからない、どうしようという時、一人で考えるのではなく、人にきいてしまったほうがいい。答えをきくわけではなく、こういうやり方もあるよ…ときくだけで、案外簡単にわかることがある。
　確かに、自分を信じること、他人の意見を取り入れること。どちらも大切だ。しかし一番大切なのは、その目標に前向きに向かっていく姿勢だ。（総合化の主題）『脱皮できない蛇は滅びる』という名言のように、いつまでも前に進まずにはいられない。やれることをやらなくては、本当に滅んでしまう。身も心も人生も。自分を信じるか周りの意見を取り入れるか、それは自分で決めること。滅ばないように、自分らしく人生を歩んでいこう。

　　　講評　　　miri