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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   カの性質   えひな

カは、血をすうがメスだけである。オスは樹にたまった水を吸ったり熟した果物の液を吸うだけだ。カにさされるとかゆいのは血を吸うときに一緒に血液を溶かす物質を混ぜて吸うからだ。だから、よけいかくともっともっと広がりかゆくなる。でも、かくと気持ちいい。あと、ブーンとする耳にさわる音は仲間に自分の場所を教える音だ。メスの飛ぶ音は、オスがやってきて交尾すると言う音でもある。
前に私もカにさされたことがある。お墓参りに行ったときには、たくさんいて大変だった。まわりには、たくさん樹がはえているから、よけいたくさんいた。夏だったので、暑いし、かゆいのでとてもいやな気分になっていた。早く帰りたいなとしか思わなかった。カは夜ねていてもやってくる。いい気持ちでねているのにブーンという耳ざわりな音をして飛んでくるので起きてしまう。朝おきると、まぶたやほっぺたにさされていてお岩さんのようになっていた。でも、カはまるで高級なフルコースを満腹に食べたように大きくなっていた。お母さんは、カにさされるとあまりかいちゃだめと言う。よけいにふくれるからだろうか、かわりに、ムヒをぬってくれる。ムヒをぬるとスーとする。だから、ムヒがなかったら、あちこちをさがしまわる。また、排水溝を時々あけるが、すさまじいほどたくさんカがでてくる。そこは、カのすみかなんだと思った。
カは皆にきらわれているけど、命がけでがんばっているんだなと思った。でも、さされたり、耳ざわりになっているのできらわれても仕方がないと思う。

   講評   huzi

  夏の夜、窓を開けたまま眠ることができたら、どんなに気持ちがいいでしょうね。先生は昔、10階に住んでいたことがあります。そのときは、窓を開けてもカは入ってこなかったので、よかったです(たまに、根性のあるカがエレベータに乗って上がってきたけど)。
  最初の段落は、【三文ぬき書き】ですね。以前、要約の練習をした奈未ちゃんにとっては、らくらくだったでしょう。最初・真ん中・終わりから一文ずつぬき出すやりかたは、要約の書きかたと似ています。もうしばらく、【三文ぬき書き】の方式でやってみてくださいね。
  【前の話】は、たくさん書くことができましたね。先生もお墓参りでカに刺されたことがあります。花の水や通路の水たまりにひそんでいて、信心深い人たちがたずねてくるのを、「いらっしゃいませ!」と大喜びでおそうのです! 想像しすぎ。(^_^;)
 眠っているときのカは、いやですね。カをさけるために、おふとんを頭の上までひっぱりあげてじっとしていると、暑くてたまらないし。そうやって汗をかくと、よけいにカが集まってくるし。朝になって【まるで、お岩さんのように】なってしまった奈未ちゃん。フルコースで満腹になって満足しているカとは、正反対ですね。おきのどくでした。ムヒの話も、よくわかります。スーッとして、かゆみをわすれるから、このお薬は必需品(ひつじゅひん)ですね。
  【心の中で思ったこと】には、一生懸命生きているカに対する気持ちと、奈未ちゃんの正直な気持ちを書けましたね。きらわれもののカ。ティンカーベルみたいな羽で、静かに飛んで、花の蜜をすって生きられたら、人間にかわいがってもらえるのになあ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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