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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   理想と現実   ミュウ

 誰にでも、「将来こうありたい」という思い描く理想というものはあるだろう。将来の夢だけではない。学校の定期テストや実力テスト、部活動という身近な結果に対しても同様にいえる。「数学が最低でも70点はいきたい」「トーナメント戦でベスト4に入る」などなど。一人一人異なり、ある意味その人自身の個性が表現されているのかもしれない。けれども、理想と現実が異なると、結構ショックを受けたりする。数学のテストが69点だったり、大会で初戦敗退だったりと、人様々。そのため、それらが原因で、物事に対する「ヤル気」が失せる可能性が出てきてしまう。理想とは、人間達に必要なことなのだろうか。
 確かに、理想を追い求めることは大切だ。真実に縛られていると、ストレスが溜まるかもしれない。私は先月頃まで、なかにし礼著「兄弟」という本を読んだ。作者は彼の母親と一緒に暮らしたくて仕方がなかったそうだ。しかし、実際には兄に束縛され、思いどおりにはなかなか進行しなかった。だからこそ、著者は理想の生活を望みながら生きていけたのだと思う。もし、希望を捨ててしまえば、未来は暗くなるだろう。他にもこのようなことは山ほどある。職業について考えると、次のような事柄が挙げられる。ある生徒は科学者願望だとする。理科は好きだが、成績はイマイチ。だからといって、諦めなければならない運命なのだろうか。事実、私自身、夢を抱いているものの、それなりの努力はしていない。けれども、その夢を追い求め続けるつもりである。
 しかし、現実をしっかりと見つめなければならない。社会の現状や近辺の出来事を把握しなければならないのだ。そして、今、自己は何をすれば良いのか、と思考することも必要であろう。私の中学校では、中学2年生を対象に、「仕事とは何か」を学習するために、職場体験学習が2日間に亘り実施される。事前に生徒一人一人に対して、ぜひ訪れたい職場を、アンケートを通して聞くようになっている。私は医療関係に興味があるため、病院を選択したが、最終的には福祉関係の老人介護施設へ赴くこととなった。理想は理想で終わった。現在は現実が目の前で立ちはだかっているのである。真実を受け止めた以上、責任を持って仕事をしなければならない。小6、中1、中2と3年連続で老人ホームへ行ったためか、また新たな発見があり、良い経験の1つになった気がする。
 確かに、価値のない空虚なことを空想しても意味がないし、だからといって、真実を真に受けてもいけない。「政治は、軍隊と警察を必要とするが、軍隊と警察しか味方でない政府、民衆の支持を得られない。」という名言がある。この言葉のように、最も大切なことは理想にとらわれすぎたら現実へ、というように、両方のバランスを取ることと、絡み合った生活を送ることである。これからの日本でも、未来のことを考えながら、今現在の政治を進める、という傾向が必要とされていくだろう。<<総合化>>

   講評   nara


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