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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   美味しいクリスマス   ガンダム

   美味しいクリスマス

                                      ガンダム

「パン、パーン!」
と、クラッカーの音が部屋中に、響き渡った。今日は、クリスマスイブ。今は夜で、家族でクリスマスパーティをやるところだ。部屋の隅に飾られたクリスマスツリーがピカピカと点滅火を繰り返している。いつものテーブルにきれいなテーブル掛けがかけられて、布のランチョンマットが敷かれた。そしてその上には、寿司、グラタン、ピザ、チキン、サラダ、フルーツ等の豪華な料理がたくさん並んでいる。

 今からおよそ2年前のクリスマスの朝、僕の机の上には、欲しかったプレゼントが置いてあった。プレゼントを見たくて、ついお兄ちゃんと一緒にめったに起きたことの無い時間に早起きをした。その日は一年の中で一番待ち遠しくて、嬉しくて、楽しい日であった。朝は、サンタさんから貰ったゲームで遊び、昼は、お兄ちゃんやお父さんと遊び、夜はパーティ。とても楽しいことばかりであった。

 このように、僕の家では、毎年必ずクリスマスパーティを行う。だから、今日もそのパーティをやっているのだ。そして並べられた料理を次々と食べていったら、すごくお腹がいっぱいになった。満腹状態でもう何も食べられない・・・と思った時、お母さんが冷蔵庫からケーキの箱を出してきた。ケーキは、僕の大好物。いくら満腹といっても、デザートのケーキは別腹である。そして、早速ケーキの入った箱を開けてみた。モンブラン、アップルパイ、ショートケーキ、紅茶ケーキの四種類が入っていた。どれもとても美味しそうだ。ジャンケンで順番を決めたら、お母さんに紅茶ケーキ、お父さんに、ショートケーキを取られてしまった。僕はお兄ちゃんに先に取られないように頑張ったが、アップルパイを横から持っていかれた。結局、僕の中では第四希望だったモンブランが残ってしまった。なるで、僕の取ろうとしてる、美味しそうなものが、目の前からどんどん消えていくようだった。
しかも、見かけは一番まずそうだった。しかし、そのモンブランは、予想以上に美味しく、今まで食べたケーキの中では、一位と言ってもいいくらいの美味しさであった。僕は、美味しさと嬉しさでまるで身体がフワフワと浮いたような気分になった。
 こんなにご馳走を食べたのは、お兄ちゃんの誕生日以来である。

 クリスマス、と言えば、「キリストの誕生日」と答える人が多いだろう。しかし、正確には「降誕祭」と言って、キリストが世に現れた事を記念する日なのである。イエスキリストが生まれた日は正確には分からないらしいが、聖書の研究家によると、どうやら季節は夏であったようである。それがなぜクリスマスが十二月二十五日になったのであろうか? それは、四世紀頃の古代ローマ時代、キリスト教はホンの少数派。その当時の人気は、まるでなかった。大半の人々が、太陽神を崇拝する「ミトラ教」の信者だったので、対抗心に燃えた、初代キリスト協会の指導者達が、キリスト教を広めるために、冬至の日に行われていた、「太陽神の降誕祭」の祝日である日にちをわざわざキリストの誕生日と設定したのである。だからクリスマスは十二月二十五日なのだ。

 僕は、クリスマスを作ってくれた、キリスト教会の指導者に感謝をしている。なぜなら、もしクリスマスを作り、世に広めてくれなかったら、サンタさんからのプレゼントはもちろん、パーティもご馳走も存在しなくなっていたからである。その指導者達は、こんな行事があればきっと、子供達が喜ぶだろうな、と思いながらクリスマスを作ってくれたのだと僕は思う。そんな指導者達は、クリスマスが世界中に広がり、天国で愉快に眺めているかもしれない。

 ケーキも食べ終わり、僕は超満足状態。夜の楽しかったパーティも終わり家族みんなで片付けに入っている。明日朝、机の上にはどんなプレゼントが届いているかとても楽しみだ。僕は勉強部屋のドアをそっと閉めた。
   

   講評   siro

 今回もすばらしい作文が書けました。クリスマスパーティーの様子は、情景・会話・心情を上手く組み合わせて描くことができました。また、段落を変えて書いた「クリスマスの由来」は、先生も知らなかったことで非常に勉強になりました。一つの作文から、言いたいことがたくさん伝わってきて、でもそれがきちんとまとまっているところがよいですね。説明的な文ではありましたが、家族の温かさがよく伝わってきましたよ。
 今年の十二月はどんなクリスマスを迎えるのでしょうか。中学生になったお兄ちゃん、五年生になった悠吏くん。大きくなっても一年中でもっとも楽しみな行事であることは変わりありませんよね。サンタさんからどんなプレゼントをもらえるか、今からワクワクしていることでしょう^^。

 たいへんよくできました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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