対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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数字に置き換えられないもの えなも
今は言語の万能を信ずる気風が少しばかり強すぎるようである。文章は全て言葉ばかりから成り立ち、日本はまた朗読法などということをまるで考えに入れない国であるから、書いたものだけによって世の中を知ろうとする。何でも言葉や数字で割り切ってしまうのが問題だ。
その第一の原因は、相手の気持ちを思いやる文化が廃れてきたからだ。近所付き合いがなくなってきたといわれているが私の家の近所は非常に仲が良い。だから、近所の人と喋るし挨拶もする。醤油を分けてもらったり、おかずを持ってきてもらったりする。そういうことでお互いが気を遣いあっていい環境で生活している。全く近所づきあいがないとなると、居心地が悪くなると思う。小さな社会を大切にする心をなくしてはいけない。
第二の原因は、日本が西欧科学を取り入れたためにすべて数字で表すようになったからだ。オーストラリアなどの動物は孤立した環境にあるため独自の形に変化していった。逆に、外部と対抗するようになれば競争は逃れられない。文明開化の時代に進んだ国に対抗するために、全て数値化するようになってしまった。
確かに、自然科学はこれからも論理的に解読していく力を発展させていかなければならない。しかし、私達はロボットではなく生き物であるから、当然数字では表せないことがある。例えば、怪我をしたときの痛さがそれに当たる。痛みや苦しみ、楽しみは決して数字には置き換えられない。人間社会における人の気持ちは数字では表すことができない。
講評 kira
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