対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3224 今日2822 合計58382
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   狂気とは…   ポテチ

 人間というものは「狂気」なしには居られぬものでもあるらしい。我々の心のなか、体のなかにある様々な傾向のものが、まとまった大きな力のものになり、そのまま進み続けると、だんだんと人間は興奮してゆき精神も肉体もある歪み方を示すようになる。その時「狂気」が現れてくるのだ。静かにしている状態を、平和とか安静とか正気とか呼んで、一応好ましいものとしているのに、この好ましいものが少し長く続くと、これにあきて憂鬱になったり倦怠を催したりする。そして、再び次の「狂気」を求めるようになるものらしいのだ。この勝手な営みが、恐らく人間の生活の実態かもしれない。要は、我々は「狂気」なくしては生活できぬ存在であることを悟るべきかもしれない。容易に陥りやすい「狂気」を避けねばならないし、他人を「狂気」に導くようなことも避けねばならない。冷静と反省とが行動の準則とならねばならぬわけだ。そして、冷静と反省とは、非行動と同一ではない。最も人間的な行動の動因となるべきものだ。私は人間には狂気というものが必要だと思う。
 その理由の一つに、狂気がなければ物事を成し遂げることができないからだ。中学に入って、バスケ部に入った。小学校のクラブとは違い、練習量が多く先生に怒鳴られることもある。それでも練習の時間は楽しいし、新しい技を身につけた時は嬉しい。しかし、他校との試合の時だけは別だ。もちろん楽しいという気持ちは変わらないが、例え練習試合でも試合中に笑ったりなどしない。他人から見れば「こんな事で…」と思うかもしれないが、試合に負けると泣く人だっている。この真剣さは狂気に近いかもしれない。しかし、この真剣さがあるからこそ次こそ勝ちたいと思うし、他校とのつながりも深くなるのだと思う。スポーツにしても、勉強にしても、ゲームにしても、真剣に取り組めば取り組むほど感情がわき出てくるのだとおもう。だから、狂気が必要となるときもあると思う。
 もう一つの理由に狂気がない平凡な生活だと退屈だからだ。それは遊びでもいえる。大好きなゲームでも何時間かやっていると飽きてくる。データによると10代のストレス解消法は男女ともにカラオケになっている。私の友達もカラオケでストレスを発散する人は少なくない。しかしみんな何週間に一回の割合で、そんなにしょっちゅう行っている人はいない。何回か友達とカラオケにいったことがあるがみんなノリノリで歌っていて、踊り出した人までいた。いつも学校で喋っている時と同じ人とは思えないという程盛り上がっていた人もいた。私もカラオケにいったらすがすがしい気持ちになった。これは、あるいみカラオケで狂気になったともいえる。普段とは違う遊びでもりあがることで発散するもの良いと思う。
 確かに冷静に判断することも大切だ。しかし、「多すぎる休憩は、少なすぎる休憩と同じように疲れさせる」という名言のように、たまには狂気もあったほうが良いと思う。

   講評   inoro


 こんにちは、愛美ちゃん。進級テスト、合格です! おめでとう! 忙しい中、字数、項目を完全にマスターした、良い作品を書くことができました。お疲れ様です。
【第段落】⇒「狂気」というテーマですが、だれもが、そのようなエネルギーを持ちつつ、日常生活を送っていますね。長文テーマを誤解無く理解することができました。要約も本当に洗練されており、見事です。「●是非の主題」として“私は人間には狂気というものが必要だと思う。”と意見を一本にしぼれました。
【第段落】⇒「●理由一」:狂気がなければ物事を成し遂げることができないからだ。中学でのバスケ部では、たとえ練習試合と言えども笑ったりなどしない真剣さがある、という素晴らしい実話(◎体験実例)が書けました。この真剣さが、「狂気」に近いのだ、と、いいところに気付けましたね。なるほど! スポーツ、ゲーム、勉強、何にでも通じる狂気と言えそうだね。“だから、狂気が必要となるときもあると思う。”と、「○途中の感想」を書き添えることで、この段落でのまとめもできており、いいですよ。
【第段落】⇒「●理由二」:狂気がない平凡な生活だと退屈だからだ。10代のストレス解消法にカラオケが出ているのですね。もう愛美ちゃんも経験しているんだね。(しみじみ。) いつもと違う体験で発散し、ちょっと別人になった友達を見るとき、こういう時間も必要だなぁと思うのですね。データと身近な体験実例をうまく結びつけたね。
【第段落】⇒“確かに冷静に判断することも大切だ。しかし”の常套句(じょうとうく)をきちんと入れられました。長く書きたい場合、この反対意見を少し長めに述べるといいかもしれません。(でも、今回の作文の字数としては、もう十分ですね。)名言は、多すぎる休憩=平凡な生活、と考えると、ぴったりのものを使えているね。この名言を使いこなしているなぁ。「●是非の主題」の再登場、“たまには狂気もあったほうが良いと思う。”で結べました。

 進級テストよくがんばりましたね。中学2年生から、少し課題がバージョンアップすると思いますので、お楽しみに! 大変よくできました。これからも「狂気」を大事にして、バスケと作文、がんばっていこうね(笑)!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)