対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
短い言葉をつかうこと シーラカンス
日本人は淡白であると言われているが持久力に欠けている。細かいことは省略し、それがわからぬものは野暮だとみなして相手にしない。道筋や道理などは飛ばして、結論を出す。そういった考え方をする淡泊好みの通人たちが編み出したのは俳句であり和歌である。特に大昔から形成されている和歌の形式は日本人の感性、言語、思考を決定するほどの力を持ってきたと言われる。その中には比較的女流が多くわが国でも平安時代には清少納言や紫式部などの女流の作家が和歌や俳句を書いていた。日本語には昔から女性的性格を強く受けているものといってよい。しかし、持久性にとんだ長編詩ではなくさらりと流す叙情が尊重される短詩型文学が好まれ、女性的性格にいくらか反発した人が考え出したものが俳句である。和歌と俳句に大きな違いがありながらも、共通点がある。それは感覚的に全体を直感で把握する。理屈であらわせないものを凝縮したのが俳句である。私は理屈ではなく直感で訴えようとする日本的なコミュニケーションのとり方はよいと思う。《主題》
その理由は第一に、相手の言いたいことを読み取ろうとすることで思いやりの心が育つからだ。例えば、半分ジョークで言った悪口、これは相手に言っても良いと考えつつ悪口を言う人はほとんどいない。逆にこれは相手が言ったらどう思うかなと考える人は他人に嫌われない。なぜか、それは思いやりの心があるからだ。これ以外にも自分がもし相手の立場だったらどのように思うのかなと考え、実行してもそうである。その例として、信号の短い歩行者交差点で90歳近いおばあさんが杖ついて荷物を持っている時に無視して横を通り過ぎてしまう人、おばあさんのテンポにあわせて後ろからゆっくり見守る人、荷物を持ってあげる人と人それぞれだと思う。このとき思いやりの心が発達していたら荷物を持ってあげられるだろう。さらに、相手の言いたいことを読み取ろうとすることでお互いの親しみも深まると思う。《構成》
その理由は第二に、短い言葉から想像を広げることで感受性が豊かになるからだ。例えば、新聞の見出しの記事や割引セールという短い言葉で強調させ客を呼ぼうとする宣伝広告などが増えてきている。データの例としては2つあり各家庭の新聞定期購読世帯数の1位は毎日新聞で2位が朝日新聞というデータがある。これは新聞の記事が見やすいなどの新聞の中に隠されている本来の良さがある。それとは裏腹に、購読者のプレゼントなど広告にも力を入れている。データ例2つ目としては企業の広告宣伝費用の1位はだんとつでトヨタ自動車である。もう少しで、愛知万博が開催されるがトヨタはテレビでも宣伝を行っている。そのCMでも短い言葉を利用している。《構成》《表現》
確かに物事を理屈で考えることも必要だ.しかし、辞書のような人間になるのではなく辞書ををうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。と言う名言にもあるように短い言葉で効果的に伝えることも大切だと私は思う。《主題》
講評 miri
<第1段落>よく理解して、じょうずな要約がつけられましたね。
<第2段落>「相手の言いたいことを読み取ろうとすることで思いやりの心が育つ」ということを効果的な例をあげて説明できました。高齢者や障害者の人への手助けの時によく話題になることですね。「自分がしてあげたいこと」ではなく、「相手のしてほしいこと」をしてあげることが大事です。
<第3段落>データ実例を用いて、商業的にこの手法を使って成功した例を紹介しました。
<第4段落>適切な言葉で簡潔に結びの段落を構成しました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |