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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   天才イエバエ   ミディ

 イエバエはたったの2週間というほんのわずかの期間しか生きられませんが、そんなイエバエにも長所があります。それは、『スピードの調節』です。相当な速さで飛んできたハエは、スピードをゆるめずにピタッと壁などにつかまります。なんと助走も加速もせず、自由自在に飛んだり止まったりできるのです。人間みたいに助走と加速をつけるのは無駄な運動です。でもハエは、無駄な助走・加速していては活動のエネルギーが減少してしまいます。だからいつもエネルギーを大切にしているのですね。(三文抜書き)それに比べて人間は、助走・加速を付けているのですから、いつも無駄なエネルギーを使っているのですね。その事ではハエのほうが、頭がいいと思います。この感想文を読んでみて私は、『ハエは助走・加速を付けないでもとっても早く飛べる』ということにおどろきました。人間では不可能な事です。そのまま走ったとしてもスピードは付きません。それに途中で猛スピードを出したとしてピタッと加速を付けずに止まるのは、とても危険です。つんのめってしまい、顔面から転んでしまいます。でもハエは別に何も異常が無いようにピタッと止まってしまいます。2週間しか生きられないのでエネルギーをいつも大切にしているのですね。もし人間も2週間しか生きられなかったら、助走・加速を付けないでエネルギーを大切にしていたのでしょうか?でも、もし2週間しか生きられないとしたら赤ちゃんのままで、赤ちゃんと赤ちゃんで結婚ということになりますけどね・・・。(笑)そうじゃなくて、人間が2時間ぐらいで年をとったとしたら助走・加速を付けずに走り回って
「ボクの彼女ー。」
「あたしの彼氏ー」。
と、いつもみんな街中をドタバタ走り回っているのですね。まるで、青梅マラソンみたいに・・・。それと同じハエもいつも競争をしているのでしょうか?
 人間のいつもの生活で助走・加速を付けるもので私の一番身近な物といえば、『とび箱』・『走り幅跳び』です。とび箱ではまず助走をしない遠くまで手が届きません。いきなりぴょんと踏み台を踏んで・・・、だなんて、できるわけがありません。さらにとび箱を飛んだあともちょっと動いてしまいます。でもそんなに加速を付けなくてすみます。でも走り幅跳びは絶対に助走を付けなくては走り幅跳びにはなりません。それに飛んだ後も
「おっとっと・・・。」
と少し動いてしまいます。だからやはり人間には助走・加速が必要です。ではこの事をハエがやってみたらどうなるでしょうか?私の考えでは、ハエにとって助走・加速はとっても面倒だと思います。
「別にそんなのやらなくったって飛べるじゃないのよ。」
と困ってしまうと思います。まぁ、たしかにハエにとっては助走・加速と言うのは邪魔な存在だと思います。だからきっとハエは私たちのリレーを見ると
「そんな事をしていたらエネルギーの無駄よ。」
と、相手を探しているでしょう。
 私はある日わざと助走・加速を付けずに走ってみました。そうするとなんてつと、今日もぶんぶん飛んでいると向こうに『美ハエ—人間で言うと美男子—』がいます。
「あの人にしようっと。」
とそこで助走を付けてもらいます。
「あぁ、面倒くさいわぁ。彼が行っちゃうじゃないの。」
ちょっと下がって
「待ってー。」
と早く飛びましたが、助走でエネルギーを使ってしまい
「ハァ、ハァ、もう疲れてしまったわ。やっぱり助走はエネルギーの無駄よ。」
とやはりハエには助走はいりません。今度は加速です。
「今度もいい旦那発見!!今度は助走を付けないわよ。」
ブーン。
「あなた待ってー。」
「ん?」
と、その相手のところに来たと思ったらハエはどこで加速を付ければいいか知らないので
「はっ。加速を付けるんだった。」
と相手のいる所から加速を付けてしまい、もっと先へ。
「あぁ、行きすぎちゃったわ。もどらなくっちゃ・・・。でも疲れちゃったわぁ。」
と、やっぱりハエには加速もいりません。さぁ、このことの感想をそうぞうでハエの奥さんの気持ちになって言うと、こんな感じです。
「いい旦那は捕まえられないし、ただのエネルギーの無駄よ。人間は何で無駄な事をするのよ?」
でもこんな事を言われても、しょうがないですよね。
 この感想文を読んでみて私はとにかく題一段落に書いたように『ハエは助走と加速を付けずに飛んだり止まったりできる』ということにおどろき、心に残りました。このことについて私は考えました。ハエにとっては助走・加速を付けるのはエネルギーを無駄に使っています。だから長距離が苦手な人は、何とか練習をして、助走・加速を付けずに走れるようになったらちょっとだけエネルギーが増えるのではないでしょうか?この考えはあくまでも子供の私の考えです。でももしそれが成功したら私は長距離走が少し苦手なので、毎日助走・加速を付けずに練習します。そんな練習をしているところへハエがやってきたら、
「助走・加速を付けないのがエネルギーを無駄にしないのよ。」
と言って、相手を探しに行くでしょう。(動作の結び)

   講評   onopi

 第一段落は長文についての要約ができています。いいですよ。その後自分がおどろいたことについて書けましたね。又人間がハエと同じように寿命が2週間だとしたら、どういう行動をとるのかということを想像して書けました。おもしろい視点だと思います。たとえも書けていました。第二段落では、助走・加速について自分の身近な経験が書けました。また第三段落で今度はハエが人間のように助走・加速をつけたとしたらどうなるかを想像して書けていました。これもおもしろい発想ですね。第四段落では人間ができないハエの能力についての感想をまとめられました。又そこからは考えを発展させて人間が応用できることはないかということまで考えられましたね。(エネルギーがふえる)というより、いつもよりエネルギーを余分に保存できるということなのではないかと思います。そうするとより疲れないように走れたり、もっと長い距離を走るということができるのかもしれませんね。動作・情景の結びもよくできています。
    

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