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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   楽しかった六年間 (清書)   えうや

 僕は、入学と卒業をちがう学校で行った。それは、転校をしたからだ。僕はとても小学校生活が楽しかった。
『一年生』
 僕は、一年生の入学式の前の日に石川県の小学校に転校した。学校の名前は、『泉野小学校』。その学校の入学式の日に、児童玄関の上に貼ってあったクラス別の名簿に、僕の名前は書いてあった。一年一組。一年生のぴかぴかの心と新しいぴかぴかの上靴を持って、母と一緒に校舎の中に入っていった。入学式などが終わって、教室の中に入っていった。誰も知っている人はいないのに、気にならなかった。僕はその学校で、友達ができた。名前は、井上将徳君。その子の家は、ぼくの家を出て一分かからないところにあった。すごく仲がよくなって、いつの間にか、「マー君」と呼ぶようになっていた。
『二年生』
 この学校では、二年生まではクラス替えはなくて、一年生のクラスのままだ。二年生では転校生も来て、もっと友達ができた。しかし、また父の仕事の都合で転校することになった。行き先は、前に住んでいた愛知県。三学期に、みんなに見送られて家を出て行った。三学期の途中なのに新しい学校に入った。新しい学校は、『水南小学校』。驚いたことに、すぐに友達ができた。先生もやさしくて、すぐにクラスになじめた。水南小学校には、校門に大きなクスノキ、児童玄関の前にも大きなとちの木がある。とちの木には、タイヤがかかっていて、みんなが登れるようになっていた。グランドの向こう側に小さな川が流れていて、その小さな川をはさんで遊具のいっぱいある小さな遊園地がある。そこには「トライアングル・マウンテン」という遊具がある。その遊具は、棒が三つあってその棒の一番上にロープがあり、そのロープが全部の棒をつないでいて、そのロープからまたロープが垂れている。垂れているロープにしがみついてターザンのように棒から棒に飛び移る。その遊具が一番人気がある。
『三年生』
 三年生では、友達がもっとできて、新しい友達もできた。特に仲が良くなったのは水野大地君と、加藤智博君。この二人は一年生のときからずっとクラスが同じでとても仲がいい。放課には、特にドッヂボールがはやっていた。クラスで、授業が終わったら、「ドッヂやる人〜〜」と叫んで自分はボールを持ってグランドに出て行き、他のやりたい人は後をついてくる。集まった人で二つに分かれてドッヂボールを始める。チャイムが鳴りそうになったら、自動玄関まで走りながらボール鬼を始めて最後にボールのあたった人は教室にボールを持ち帰る。しかし、あたったのに「あたってない」といってボールを片付けなかったり、玄関でボールを投げて先生に怒られたりしたり、いろいろ理由はあるが、その終わり方はいつのまにか消えていた。この頃から自分よりも上の学年と仲が良くなっていた。
『四年生』
 この学年から部活が始まった。僕は野球とサッカーのどちらも楽しそうだと思ったけど、結局サッカー部に入った。もらい物のスパイクを履いて初めての部活に行った。結構面白かったので、入ってよかったと思った。部活は水曜日と日曜日以外は全部あって、特に土曜日が大変だ。土曜日は、コーチが来て教えてくれるからだ。コーチ練習は一時から五時までで、ダッシュノなの疲れる練習もあった。勉強も三年のときよりも難しくなった。生活が部活中心になってきて、サッカーがとても楽しくなってきた。四年生の終わりに、児童会役員という、学校のことを決めたりする生徒の中心のような物に、僕は立候補した。立候補するには、一人推薦代表者を決めて、他に五人だけ推薦者をつける。これで、立候補者は絶対に六票は入ることになる。そして演説会に向けて言葉を決めたりポスターを作ったりする。当選したら、児童会役員の仕事は五年の二学期の終わりまである。そして当日、体育館の舞台の上で自分の言葉を言う。僕はその時に言葉を書いた紙を持っているより、言葉を覚えて何も見ないでいった方が受かりやすいと思って、何回も練習して覚えていた。しかし、自分で作った言葉はなぜかすぐに覚えることができた。そのときの立候補者で四年生は僕だけで、とても緊張した。七分くらい話して演説が終わった。一度もまちがえなかったし、つっかえたりもしなかった。この日は金曜日で、発表が次の週の月曜日だ。僕は精一杯やったから、後は結果を待つだけだ。次の週になって、玄関の横の掲示板を見たら僕の名前があった!!そのときはまるでサッカーで部活のチームがサッカーの日本代表に勝ったかのように嬉しかったし、頑張ってよかったと思った。
『五年生』
 部活に児童会役員の仕事が加わって、ますます大変になった。しかも、部活のコーチが変わって、練習メニューが厳しくなって、さらに大変になった。平日の練習は、児童会の仕事のせいで行けないこともあった。クラスの担任の先生がパーティ−をよくやってくれて、しかもビンゴの景品を先生が買ってきてくれるのだ。四年でクラスが変わった大地君と、初めて同じになった沖中君と青山君と仲がよくなった。いつも四人一緒にいて、四人で名古屋ドームになぜか試合を見に行ったこともある。僕は、児童会の一番大きな仕事の運動会の開会式で司会をやった。とても緊張したけど、自分のかけ声でみんなが動くのを見て、自分がやらなきゃ、という責任感も出てきてがんばることができた。そして、また児童会役員の立候補する時期がきた。僕が児童会役員をしていたのは前期で、前期は二学期まで。その後の後期は三学期から最後まで。立候補は何回でもできるが、二回当選したらもう立候補はできない。僕は一回当選したからあと一回しか当選ができない。当選したときのことを考えて、迷うに迷ってまた前期をやることにした。去年と同じように言葉を考えたりして、大変な作業をして、また演説をした。演説は、前にもやっているからあまり緊張しなかった。演説には自信があった。その自信の通りまたまた当選したのだ!!今回は、来年も頑張ろうと思いがあった。
ついに『六年生』
 部活でも何でも下級生のトップに立たなくてはいけなくなった。今までは、児童会でも六年生に任せてばっかりだった。六年になって初めて下級生をまとめる難しさを知った。部活では自分たちが六年生で、試合にもいっぱい出れるようになって、部活がもっと楽しくなった。修学旅行は京都と奈良に行って、とても楽しかった。京都は班別で計画を立てて、清水寺等に行った。他には、三十三間堂に行った。三十三間堂には風神、雷神の像があって、とても大きかった。千手観音もたくさんあった。その中で自分の顔を見つけると幸せになれるといわれている。二十八部衆という像もあった。それは、二十八人の神様の像だ。全部リアルにできていた。その中に、「阿修羅」というのがあって、見たいと思ったが、修理中で見られなくて残念だった。三十三間堂に行ったのは修学旅行では、多分僕たちしかいないと思う。奈良では、旅館に泊まって、奈良公園に行ったりした。奈良公園には、鹿がたくさんいた。その中に白い鹿がいて、バスガイドの人が「白い鹿は五千年たったら麒麟になる」といっていた。「鹿が五千年も生きられるわけがない」と誰かが行ったら、バスガイドさんが、「麒麟は生きられるのよ」と言っていた。みんなは納得していてが、僕は「それなら、麒麟になる前に死んじゃうよ」といいたかったが、やめておいた。とてもいい思い出ができた。二学期が終わって三学期。学年のまとめのテストがいっぱいでてきた。そのテストも終わり、ついに卒業式。卒業式では、女子はほぼ全員泣いていた。男子はあまり泣いていなかった。僕はもらい泣きするタイプなのでとなりの席の子が泣いていたから、その子を見ないように、必死に斜め左にいる子の肩を見ていた。とても感動する卒業式になった。この学校にこれて良かったと思った。
 僕にとって学校とは、いろいろなことを勉強するところでありながら、友達関係を築き上げていくところだと思う。『鉄は熱いうちに打て』ということわざがある。鉄は真っ赤に焼けて柔らかいうちに打てばいろいろな形になる。人間も若い頭が柔らかいうちに勉強をしたほうがいいということだ。この地球には、勉強のできなくて困っている貧しい子供たちがいる。その子たちの分まで勉強して、みんなが平等に勉強できる未来を作っていきたいと思う。僕は、「学校は楽しかった?」と聞かれたら、自信を持って言える。
「すっごく楽しかったよ」              《一般化の主題》

   講評   tama

 健くん、こんにちは。
 この作文から、この6年間が健くんにとってとても充実したものだったことがうかがえます。本当によかったね。
 4月からはいよいよ中学生。6年間の体験と思い出を肥やしにして、すばらしい中学生活が送れることを祈っています。



※ 3月30日はお休みです。次回は4月6日に電話しますので、課題フォルダを見て、書くことを準備しておいてくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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