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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   触れ合いと合理化   あとえ

 今日の社会は人と人との触れ合いがなくなっていると言われる。しかし、駅の自動改札を昔の手作業に戻そうと言う人はいまい。触れ合いの大切さを強調することによって、ものごとの合理的な運営を軽視するような風潮が生まれるとしたら問題だ。
 その対策として第一に、民主的な話し合いを重要視するということがあげられる。小学生の頃、よく学級会をした。学級会ではクラスで起こっている問題や学校全体での問題をみんなで話し合い、解決するというものだった。みんなで考えることによって、人と触れ合うこともできるし、考えたことは、みんなにとって最も効率が良く、結果も出ることで、合理的な運営をすることもできた。この体験を通して、話し合いが触れ合いの場であり、また、合理的な結果を出す場であるということを学んだ。だから、私はもっと民主的な話し合いを重要視すべきであると思う。
 また、第二の対策としては、機械化や合理化によって落ちこぼれる人を救済するような政策、いわゆるデジタルデバイドを埋めるような政策が必要であるということだ。例えば、地方自治体によるパソコン教室を開く、お年寄りでも楽に使用できる機械を開発するなどである。私の住んでいる町でも、定期的にパソコン教室が開かれている。また、「簡単じゃないかぁ」というフレーズが印象的なCMで宣伝されている携帯電話も、「本当に簡単だ!」とお年寄りの間で大人気だそうである。情報格差が大きな問題になっている現代社会も、このような、社会や企業の努力によってその問題も軽減されていっている。しかし、これらの問題は、絶えず増え続け私たちを悩ますだろう。ゆえに、これからもずっと社会や企業の努力、そして政策が必要である。
 確かに、人間どうしの触れ合いが少なくなり、それが社会にさまざまなひずみを引き起こしていることも否定できない。しかし、将来の問題となるものは、むしろ、人間同士の触れ合いと合理的な社会の運営とが共存できるような政策が作られるかどうかである。政策とは、与えられるものではなく、自分たちで作っていくものだから、私たち国民が、この問題を軽視していてはいけないのである。

   講評   kira

 由希子ちゃん、こんにちは。「予測問題の主題」をさっそく把握できましたね。今回は、問題点を見出したあとにひとひねり加わるから、そのぶんだけ深い思考が必要です。
 私たちは何か問題が現象となって表れたときに絆創膏を貼るような対策を考えがちです。「臭いものにはふた」といった感じ。しかし、その対応がまた新たな問題を生むことが少なくない。触れ合いが減ったからといって、機械化や合理化を妨げるのはナンセンスだという予測問題でしたね。
 対策としては「自主」「民主」「公開」「研究」といった方向性を考えるといいようです。話し合いによって自主的に生まれてくる解決策が望まれますね。また「社会や企業の努力、そして政策が必要」なんだね。
 自作名言も「政策とは、与えられるものではなく、自分たちで作っていくものだから」と民主的な考えを入れることができました。触れ合いのあるくらしと合理化の共存を追求していきたいですね。
   

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