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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生きる喜び   いうや

 僕たちは科学文明の発達により、手間をどんどん省かれていく。そんな中、人間本来の財産はたくさん犠牲にしている。人間はある程度の手間を自分でこなして成長していくものだ。手間のかからない生活をしている限り、生きる喜びは感じられないのではないか。ある程度の手間をこなすために、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することに、生きる喜びはあるのだと思う。僕は便利さにとらわれず、生きる喜びを取り戻しながら生きたい。
 その方法としては、第一に日頃からいろいろな旅をすることがある。実際にハイキングや旅行に行ったり読書などで心の旅をしたりすると、自分たちだけで手間をこなすことの困難さを知ると共に達成感も味わえる。僕は春休み、高校生の友達と二人で日光へ旅行に行ったが、旅行前からいろいろな手間があった。新幹線や電車の利用方法を調べたり、旅館を探して予約したり、必要な持ち物、緊急事態のことを確認したりと忙しかった。実際旅行に行くと東京の人の多さに戸惑ったり、駅が広すぎて乗り換えに困ったりと四苦八苦した(ちょっと田舎者っぽいけど・・・笑)。しかし旅行は楽しく、終わってからは達成感が体をみなぎった。
 第二の方法は、できるだけたくさんの人と触れ合うことだ。人と触れ合うことにより、いろいろな摩擦が起こる。嫌なこともあるし、悩むこともあるし、落ち込んだりすることもあるが、遠回りに手間をかけて問題解決することは、自分を成長させてくれる。つまりそこから多種多彩なことを学び、これからの人生に生かしていけるのだ。こういった手間は、必要な手間なのである。
 確かに便利で快適なのも良いが、それにとらわれず生きる喜びを取り戻すことは必要だ。「夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生まれる」ということばのように、いろいろなことに挑戦して行動し、手間をかけることによって夢は生まれる。そしてその夢を追いかける中には山あり谷あり、いろいろな困難があるが、それが生きる喜びなのではないだろうか。僕は生きる喜びを失わずに生きたい。

   講評   huzi

 科学文明が発達してくると、生身の人間としての生きる喜びを感じる機会を持つことが難しくなってくるね。しかし、行動し人と接する経験の中に、まだまだ生きる喜びを感じるチャンスは残っています。
  【生き方の主題】は、テーマそのもの。キーワードがそのまま含まれましたね。
  【方法】は、最近の体験の中から新鮮なものを(笑)選び出すことができました。自分で考え行動する旅には、時間や空間を自由に使えるという点で、生きる喜びがあるね。人によってはそれは、音楽やスポーツであるかもしれない。要はその人が、自分を持っていれば、生きる喜びを見出せるのでしょう。 二番目の【方法】は、体験ぬきになりましたが、將くんにとっては、あえて説明するまでもないことなのだね。わかります。
 【名言引用】のあとで、山あり谷ありいろいろな困難がある=それが生きる喜びなのだと、書いたね。もちろん困難は避けたいものですが、その人が自分らしく生きたかどうかを示すのは、困難にどう立ち向かったかによるところも大きいね。人間にとっての楽しみや幸福は、よく似たイメージで語られますが、困難はひとそれぞれに違う形で与えられるもの。ちゃんと味わい、乗り越えることでその人オリジナルの生きる喜びを感じられるのですね。

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