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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   時間   うらね

 このところ金銭消費から時間消費へと人びとの関心が移ってきているといわれる。バブル紳士たちの凋落ぶりを見ると、金で買える幸せには限界がある。それよりも充実した時を持ちたいと考えるのは、きわめて当然のことだ。しかし、残念なことに、時間への関心は、時間にとらわれないことや時間に追いかけられないことではなくて、時間の能率的、効率的な使い方に向かっているような気がする。能率的、効率的に時間を使って、さて空いた時間をどうするかといえば、もうひとつ仕事を入れてしまうのが働き過ぎ日本人の悲しい性だ。能率的、効率的ではない時間の使い方のできるチャンスをいかにして確保するかが、私を含めて多くの日本人の課題であろう。(要約)私は時間に左右されずに生きていきたい。
 第一の方法として時間に関係なく好きなことをしていくことだ。私は小学校六年生の最後、友達と公園でサッカーを毎日のようにしていた。あまりに熱中しすぎて夜の7時ぐらいになっても、そんなことは忘れて遊んでいたことがある。今は昔と違い学校の宿題に追われていて自分の好きなことをする余裕がない。だから、自分の好きなことができる余裕があるような環境にして欲しい。
 また、第二の方法としてゆとりを持って生活をすることだ。今の社会のように時間を効率的に利用していくのも良いのだが、もう少し空いた時間に気分転換などをした方が良いと思う。私の知り合いでも高校一年生の時から、予備校に通っており、バスで時々見かけるのだが、そういう時間を利用して参考書を見たりしている。また、風呂の時に見る参考書があるそうだ。私はリラックスする時間は少しはあったほうが良いと思う。そういう時間も惜しんで勉強しているのは返って効率が悪いのではないだろうか。
 確かに時間を効率良く利用していくことも大切であろう。しかし、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言があるように、わたしは時間に左右されずに生きていきたい。

   講評   baba

<第一段落>
 要約はうまくまとまっています。続けて、自然につながるように生き方の主題が提示され、論理の流れがスムーズです。
<第二段落>
 第一の方法として、時間に関係なく好きなことをすること、そしてそのために余裕のある環境を作ることを論述しました。
 エピソードをまじえながらの簡潔な主張はさすがですね。
<第三段落>
 第二の方法として、ゆとりある生活の仕方を提示しました。受験生はいつでもどこでも隙間なく時間を受験勉強にうめていくというエピソードは思わず笑ってしまいました(まさに経験者だから)。
 眠気や好きなことをがまんしながら勉強しても集中できず、意味がない。だから良く眠り、好きなことをしながら受験勉強をするほうが効率がよいという話は良く耳にしますね。的確な指摘です。
<第四段落>
 反対意見への理解。時間の効率的利用を認めながらも、時間に左右されてしまったら自分の人生を生きられないという意見を名言をまじえながら主張しました。うまくまとまっています。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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