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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語のオノマトペ   キリリ

日本語にはオノマトペが多いが、特に水と関係のあるものが多い。オノマトペは、同質社会では微妙な伝達の機能を発揮できるが、異質な文化のなかに住む人には通じない。擬声語擬態語は抽象力を欠く低次の言語だとも言えるが、見方を変えれば、言語と音楽の接点にあるとも言える。僕は、擬態語、擬声語のような豊かな表現をしたいと思う。その方法は二つある。
まず、第一の方法としては「読書をする」ということだ。例えば、妹尾河童の「少年H」という本が国語の教科書に載っているが、その本では一ページに多いところでは五つくらいのオノマトペが出てくるところもある。そして、その豊富なオノマトペによって、妹尾河童の戦争体験がとてもよく伝わってくる。まるで自分が体験したことのように生き生きと火の中を逃げまどう様子や学校での射撃訓練の様子が伝わってくるのだ。そして、その豊富な表現の入った本を読むことによって、読者も豊かな表現を身つけることができると思う。(体験)
 第二の方法は「感性を豊かにする」ということだ。僕は感性を豊かにする最も良い方法は「自然に触れ合う」ということであると思う。自然、例えば森に行けば、サワサワという木々の音の中にサラサラという川のせせらぎが聞こえてくるだろう。ただ単に、「森に行ったら川が流れていました。」というよりも前者のほうがはるかに分かりやすい表現である。こうして、自然に触れ合うとしぜんに周りの情景に合ったオノマトペが浮かんでくると思う。そうすることで自然に豊かな表現が身についていくだろう(本当か!?笑)。
 確かに、オノマトペなどを使わない、事実を正確に伝えるひきしまった文章も大切である。しかし、「すべてに効くという薬は、何にも大して効かない」という言葉もあるように、僕は事実を伝えるだけの文章ではなく、オノマトペなどを使って豊かな文章が書けるような人間になりたいと思う。

 

   講評   kamo


 電話がなく、宿題だったにもかかわらず、立派な意見文を仕上げてくれたね。さすがです。がんばったね。
 『構成』……複数の方法は、もうバッチリだね。いい「方法」が書けました。2つのバランスもいいね。よくできました。
 『題材』……「少年H」は、いい例だったね。よく思いついた。わかりやすい、ということが、とてもわかりやすかったよ。(笑)
 ただ、戦争体験が「生き生きと」伝わってくるというのは、表現として適切な感じがしないかも。「まざまざと」「生々しく」といったところだよね。
 『表現』……ユーモア表現もおもしろいし、名言はピッタリだね。すばらしいです。
 『主題』……うまく「生き方の主題」にまで高めてまとめたね。いい結びです。これからも、このような目標を持ってがんばってください。(笑)

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