対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3330 今日954 合計6850
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   言葉の難しさ   ★07★

 桜の散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表す言葉がないのに気がついた。それは「漂う」でもなく、もとより「降りる」でもない。花便りのいろいろの言葉を作り出し、育ててきた日本語だから。私のまだ知らないところに、あの美しさを表す言葉があるかもしれない。もし日本語にそれがなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味すると、二十年前と同じことを考えさせられた、日本語になくてはならない言葉のように思える。
 私はBritish School の友達の家に行ったときに初めて英語の映画を見ました。私は帰ってお母さんにどのような映画だったかを説明しようと思ったけれど、なんだかその映画を表せる言葉を見つけられないのです。というよりも、その映画の会話文を訳せないのです。私は仕方なく少し違う意味の話を教えてあげました。私は日本語で知らなく英語の意味では一応知っている言葉・・・。その会話文は「You Suck!」でした。私の友達は、“It is really bad word in English, so may be it is not in the dictionary.”と言われました。私はそのときにもしイギリス人が日本語を勉強するために辞書を持っていたら、その辞書には「アホ」や「ドジ」などはのっていないでしょう。
 私は日本人学校に行っていたころに英語とオランダ語をならいました。オランダ語はGの発音がとても難しく英語はRとLの発音を分けるのが難しいのです。だから外人は私の発音を一生懸命聞いてくれるけれども普通に話すまではいきません。そこで私が考えたのは外人と話すためには単語を知ることや発音練習をすることです。たくさんの意味を持つ言葉・・・。私は間違えてRiceの発音がいえなく“I ate rice this morning.”といおうとしたら・・・。“I ate lice this morning.”といってしまい笑われました。Liceの意味はシラミ・・・。
 言語というのは人間が作ったものであるために、言葉では言い表せないものが自然界や日常生活に生じます。それを補うために人は「五感」をもって生まれたのではないかと思います。たとえぴったりとその動作や物体などを表す言葉がないとしても、それを言葉で説明したりその特徴を述べたりする事で相手に伝えることができるという事が本当の「言語の理解」なのかもしれません。それから、言葉では言い表せない事はまだまだたくさんあります。けれども、そこが言葉の魅力ではないでしょうか。人間にとって言葉とは・・・?何でも言い表せるわけではないが、とても大事な存在だと思います。それから、知っても忘れてしまう壁でもあると思います。言葉がなければ、全然自分の言おうとしていることが伝わりません。けれど言葉でも言い表せないこともあります。言葉は、とても不思議な物だと私は思います。

   講評   nakahi

礼菜ちゃん、すっごい偶然!先生も今日たまたま「ライス」の話をお友達(日本人)としていたところなのよ。ずっと前に別のお友達が「学校でライスが発生した!」と大騒ぎしてたのね。そのとき先生は「なんでお米で騒ぐんだろう」って思ったって話。ねぇ、RもLも単なる日本語ではラ行だもんね〜、ややこしいよね。Rの発音が難しければ「ゥラ」という風に巻き舌でやってみましょう。きちんと通じますよ。逆にLの発音の時は必ず上あごにつけるように先生は気をつけます。

話がずれちゃったね。さて、作文作文。
要約のところで大きな間違いがあります。
「私のまだ知らないところに、あの美しさを表す言葉があるかもしれない。」この「私」は礼菜ちゃん自身のこと?違うよね。作者の言葉だから、「作者は作者自身がまだ知らないところに、あの美しさを表す言葉があるかもしれないと述べている」などちょこっと書き直しましょう。要約といっても、決してそのまま文章をうつしてしまわないこと!「二十年前と同じことを考えさせられた、」これも同じよ。20年前って礼菜ちゃんまだ生まれてないじゃーん!「作者が二十年前と同じことを考えさせられた、」にかえましょう。それから、要約の部分が「だ、である調」だから第二段落目も統一させようね。もし「ですます調」がよければ、要約の部分も「ですます」にしましょう。「…と作者は述べています。」という風にね!

You Suckをお母さんに説明しようとしたんだ。笑っちゃった!勇気あるねぇ。でも結局説明できなくってよかったかも。なんてったってYou Suckだもんね(笑)

さて、最終段落。「言語というのは人間が作ったものであるために、言葉では言い表せないものが自然界や日常生活に生じます。それを補うために人は「五感」をもって生まれたのではないかと思います。たとえぴったりとその動作や物体などを表す言葉がないとしても、それを言葉で説明したりその特徴を述べたりする事で相手に伝えることができるという事が本当の「言語の理解」なのかもしれません。」という部分、あまりにも上手な大人びた表現だったので、思わず先生は元の長文から抜き取っているのかと疑ってしまいました(笑)。本当に礼菜ちゃんの言うとおりだね。ぴったりした表現が見つからなくても、お互いの理解力がコミュニケ—ションを補うんだね。コミュニケーションを補うため「五感」があるという考え方はとても面白かったです。これからも自分のアイデアを「不思議な言葉」を操りながらどんどん作文に書いていってね。英語のボキャブラリーを増やす一方、日本語のボキャブラリーが減らないように気をつけてね!


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)