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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   父親とは   はる

(要約)
父が父でなくなっている。父が父の役割を果たしていない。立派でない父が家族を統合しようとし、理念を掲げても、家族から無視されるだけである。立派な父が必要とされているのに、しかしその立派な父が育ちにくいのが現代社会である。父でなくなった父の典型が「友達のような父親」である。しかし、「友達のような父親」は、父ではない。「もの分かりのいい父親」は父の役割を果たすことのできなくなった父と言うべきである。

(意見A)
 昔気質の頑固で厳しい父親は良い。私は、実際にこのような父親を見たことはないのだが、テレビドラマや本、漫画などではよく見かける。昔から多くの人々に読まれ、今でもドラマ化されている「アタックNO、1」。この物語に出てくる猪野熊コーチは、まさに昔気質の厳しい父親像だ。その厳しいコーチの元で成長してゆく鮎原こずえの姿に皆、心を打たれるのだろう。

(意見B)
 一方、ものわかりのよい友達のような父親にも良さがある。誰でもそうだが、気軽に話すことができ、気軽に相談に乗ってもらえるような父親、子供と同じ目の高さで話をしてくれる父親は子供にとっては理想の父親だ。

(総合化した意見C)
 確かに頑固な父親にもものわかりのよい父親にもそれぞれ良さがある。しかし、いちばん大切なことは、『他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重出来なければならない。』という名言もあるように父親が自分自身を持っていることである。「父親」よいうのは、家族の中で最も社会に近い人物だ。よって、家族にとって「父親像」とは「社会像」となるのではなかろうか。

   講評   tama

第一段落: 父親の役割について考え、要約ができました。長文の論点をしっかりととらえています。全体のバランスを考えて、字数もちょうどよい長さにまとまりました。

第二段落: 「昔気質の頑固な父親のよさ」を考えることができました。身近なモデルが少なくなっているだけに、実例には苦労したかもしれませんね(笑)。社会の常識や、自分の人生観をしっかり持ち、厳しさの中に優しさを隠している…そんな父親のよさは、大人になってから気付くものでしょう。

第三段落: いつも子どもと同じ目線で話してくれるやさしい父親は、子どもにとっては理想的でしょう。大きくて温かく包んでくれる「お父さん」は、子どもに安心感を与えるでしょうね。そんな父親の見本となる人は、周りにいませんか? こちらも実例が書けるといいですね。

第四段落: どちらのタイプがよいとは言えませんが、やはり自分の意志をしっかり持っていなければ、子どもには何も伝えることができませんね。ぴったりの名言を引用し、違った2つの角度から「父親とは」何かを考えることができました。要点をぴしっとおさえて書けましたね。(^^)v

※ 次回は清書です。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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