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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語   ミュウ

 日本語には、擬声語や擬態語という「オノマトペ」という言葉がある。鈴木孝夫氏はオノマトペを「言語と音楽との接点」と述べている。確かにそのとおりだ。言葉であると同時に、音までも表現することができるのだ。「言葉」とは万能ではないのである。しかし、最近では日本人同士でオノマトペを使用すると、どうやら幼く感じられてしまうようだ。そのため、現代人は日本語らしさ溢れる表現技法を、あまり使っていないように思える。オノマトペは、1500語以上存在するらしい。私たちは、それらにもっと目を向けるべきではないだろうか。
 その第一の方法として、読書を進めることが挙げられる。ジャンルは何でも良い。小説では、必ずオノマトペが登場するといっても過言ではないだろう。また、論説文では、説明するに当たって、例えの際によく利用される。他にも書物の種類はたくさんある。短歌や俳句、詩もそうだ。私の体験からいえば、意外に国語の参考書も役に立つ。時間がある時、パラパラとページを捲るのだが、様々な言葉に出会う。その中に、俵万智さんの「自転車のカゴからわんとはみ出してなにか嬉しいセロリの葉っぱ」という短歌がある。この歌には「わん」という擬態語があるが、この短歌の中では「はみ出た様子」を表現し、「セロリの新鮮さ」や「楽しく弾んだ感じ」を出しているそうだ。私にとっては、良い知識になったと思う。このように、書籍を読めば、言葉との素晴らしい出会いが待っているのである。
 第二の方法は、自分自身で作成することだ。発明するのも良いし、実際に存在している語句を発見するのも良い。このように表現力・創造力を働かせていくうちに、徐々にオノマトペに興味を持ち始めるだろう。もしかしたら、これはダジャレが好きな小泉総理大臣の得意分野かもしれない(笑)。テレビのニュースで小泉首相がインタビューを行う場面を幾度も見てきたが、そんな時でさえ、面白いことをいう時がある。かなり語彙が豊富だ。そんな彼だからこそ、言葉に関することなら、得意だろうと考えたのである。かつて、彼が総理大臣に任命された直後は、多くの日本国民に人気(にんき)だった。それは、分かりやすく、オノマトペを効果的に利用したからだと考えられる。
 確かに、今はオノマトペ以外にも、目を向けるべきものが大量にあるはずだ。しかし、「読書とは人間を豊かにし、討議は人間を役立つようにし、文章を書くことは人間を正確にする。」という名言がある。この名言のように、日本文学に触れ、日本独特の特徴をもっと深く理解すべきである。私も、日本語の素晴らしさを実感しながら、オノマトペにもっと目を向けたいと考える。

   講評   nara

 テスト期間の忙しい中、いつもしっかり取り組めていて感心! 6月1週目は進級テストだけれど、合否の心配はしていないよ。より充実した内容の作品になるよう、題材探しをしておいてね。

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