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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   運動会の練習   えせち

「絶対勝つぞーぉ〜!!」
みんな、体操服に着替える時から気合が入っている。(書き出しの工夫)
晴れた空の下で今日は運動会の練習で騎馬戦をやるところだ。ぼくは大将の騎馬役。これまでの対戦成績は1勝2敗。白組の方がちょっと優勢。ぼくは体重が重いので上には乗れないのが残念だ。ぼくだったら後ろから回り込んですばやく帽子をとってみせるのに・・・。(自分だけが思ったこと)
ぼく達の学校は人数が少ないので騎馬が6組づつしか組めない。だから、ちょっと間の抜けたさみしい戦いに見えるけどぼく達の気持ちはとてもガッツがあり闘志むき出だ。おぉ〜と叫びながらまるでお腹をすかしてにんじんめがけて突っ走る馬みたい。(たとえ)あっちこっちで取っ組み合いが始まった。1回戦目は散らばって対戦した。この時はうまく逃げ切れた!帽子が残っている。2回戦目は1対1の勝ち抜き戦。順番に組が出てきて騎手と騎手のにらみ合い、審判が笛を鳴らしてすぐに組と組の壮絶なバトルが続いたが一瞬の隙をつかれて帽子をとられてしまった。これで1勝1敗どちらも引き分け。3回戦目は大将が負けるまでの勝負。
「背水の陣だぞ。みんなぼく達を囲め。」
と赤組大将の栗原君はいつになく真剣な顔つきに変わっていた。ぼくもちょっと緊張して、体が引き締まってきた。でも白組大将、たいし君はお笑い系のキャラでたいしたことなささそうだと勝手に思い込んで(ダジャレ)リラックスしようと思った。すごいスピードで赤組も攻めて次々に帽子を奪っていく。これで勝てたなと思った瞬間ぼく達の組はバランスを崩して転んでしまった。
「おいおい大将—自分で転ぶのは無いよ。」
「あと少しで勝てたのに。」
仲間のみんなに責められてしまった。ぼくは小さくなって消えてなくなりたい気分だった。まるで叱られた子犬のようにみんなうつむいてしまった。たぶんみんな穴があったら入りたい気分だと思う。結局1回戦の帽子の残りと3回戦の残りの2倍をトータルすると負けてしまった。
今日の戦いも白熱した。給食の時間までその話で持ちきりで本番は絶対勝つぞと意気込んでいたけど、5月29日の運動会は惨敗に終わってしまった。
来年はぼくが騎手になってリベンジだ。   

   講評   kan

 こんにちは、航之介くん。<体育の時間>という課題でしたが、運動会の騎馬戦の練習に的を絞ってテンポのいい作文が書けましたね。今回は進級試験でしたが、見事合格です。おめでとう! 
 騎馬戦は運動会の花形ですよね。たとえ繰り出す騎馬が少なくとも盛り上がるでしょう。航之介くんは大将の騎馬役ですか。ほんとうは上に乗りたい気もちがチラッと垣間見られて思わずクスっと笑ってしまいました。微妙な気もちをうまく表現しているあたりはさすがです。
 対戦中の描写は言うことなしですね。臨場感あふれる展開に引き込まれます。目の前で騎馬戦が行なわれる様子を容易に想像することができますよ。ところどころに絶妙のタイミングで使われているたとえやダジャレも効果的です。航之介くんの作文は読み手のイメージを膨らませる力がありますね。
 みなで力をあわせて戦ったものの、運動会は惨敗に終ってしまったのですね。それは残念でした。でも、来年こそは「騎手になってリベンジ」という目標が果たせるとよいですね。
 短いお付き合いでしたが、航之介くんの作文はほんとうにおもしろく、毎回読むのが楽しみでした。これからもパソコン書きでしょうから、一読者として航之介くんの作文を読み続けていこうと思っています。これからもがんばってくださいね! 応援しています。
 
       
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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