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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   桜と梅の花便り   メロディ・ブルー

枝を離れた桜の花びら。それが地面に達するまでの間の状態を、上手く表現できる言葉はどんなものだろう。風が散らしていく花には、「花吹雪」「散りかう」といった言葉がある。しかし、一枚一枚自分の重みで樹を離れ、○○○てゆく花びら…そんな様子を言い表す動詞は、簡単には見つからない。「散る」「落ちる」等で○○○を埋めてみるが、どうもぴったんこ!!とは思えぬ。しかし、花便りのいろいろな言葉を作りだし育ててきた日本語だから、○○○を埋める日がいつかきっとくるだろう。
 物を書くためには、このような○○○を埋めなければならない。でないと、作文や本は作れない。つまり、話にならないってこと。私は、小説家になる(予定)。しかし、その壁は厚い。何故か?フフ、それはね…応募用の作品のある部分がどぅおーしても埋めれないからョ☆☆☆おりしも、先刻に書いた○○○と同じようなものであった。それがどんな物かというと…言えない。応募は未発表のものに限るので、ここで言ってしまうと全てが水の泡となってしまうのである。まぁ、大雑把に言うと、「梅が満開になった。しかし、すぐに自分の重みだけで散ってしまった。」という感じ。それが、上手く表現することがいまだにできないのである。風で散ってしまったのではなく、自分の重みで散ってしまうのだから、「花吹雪」「散りかう」といった言葉は使えない。だからといって、「舞い散る」や「落ちる」、「流れる」・「こぼれる」でもなく、「ただよう」や「降りゆく」でもないのであった。何をそう面倒な、「降る」でよいではないかとも思う。しかし、雪よりも時間をかけて浮かびながら降りてゆく梅の花びら。その、重量や数量についての微少感覚が、「降る」では欠けていてもどかしい。
 また、「桜前線」という言葉があるが、この言葉はいただきかねる。季節感はやはり微少感覚のものであり、巨視的に日本列島を見下ろすスケールは、どうも花見のさまではないと、ある長文に書いてあった。桜や梅の花は、もっと風雅なものであり、ましてや花見というものは、季節感と微少感覚の結晶でないかと思われる。だが、風雅な季節感と微少感覚の結晶と、「桜前線」のスケールの大きさは、どうも違うようだ。それに、理科やニュース等で「桜前線」がよく使われるが、この授業やニュースの時だけは顔をしかめてしまう。花見は風雅なものであり、決してスケールの大きい「桜前線」という言葉ではない。
 わかったことは、
・ 花見は風雅な季節感と微少感覚の結晶であり、スケールの大きい「桜前線」という言葉     であってはならない。
・ 花便りは、日本人にとって、簡単なようであり難しい物である。
ということである。
○ ○○を埋める日は、いつ来るのであろうか…?
                                       終

   講評   koni


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