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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然美と人工美   ともっち

 花はどんな種類の花でも同じ美という性質を持っている。そしてその美しさは、花が自然の造化によって生まれたために、本質的にそなわっている性質なのである。自然の美の本質は、美醜の対立を超越したところにある。それに対して人間の造型の美しさは、自然の前では多くは低い次元の美であった。それは究極性、価値性において、相対性の範囲内にとどまりがちだからである。私は自然美に対して目を向けるべきだと思う。
 そのための第一の方法は自然の美を感じる機会を増やすことである。私は以前沖縄へ旅行に行った時に、海へ行った。その海は絵に書いたように青く、本当にきれいだった。そしてそのきれいな海で泳いだ後、底の一部がガラスになっている船に乗り、サンゴ礁を見た。その時私はサンゴ礁を初めて見て、自然がこんなにきれいな物を作っているなんてすごいなと思い、とても感動した。このように自然と触れ合うことで自然の美を感じることができるのだ。
 第二の方法としてはあまり人工的な美に頼りすぎないということである。美味について考えてみると、最近は人工的に作られる物が増えてきている。この前母が、特別な栽培方法で作られた、“とっても甘い!”と書いてあるイチゴを買ってきた。そのイチゴは確かにとても甘かったが、イチゴ独特の酸味が無く、人工的な手を加えて作ったものだなとすぐにわかってしまった。このように自然の美に目を向けるためには人工的なものに頼っていてはいけない。
 確かに人間が作った人工的な美を楽しむ、芸術にも素晴らしいところはたくさんある。しかし私は「良いものは作るのではなく、自然に作られる」という言葉のように、自然の美に目を向け、その美を楽しむべきだと思う。

   講評   huzi

 人工的なものに囲まれて快適な生活を送ることに慣れていると、自然の美しさに目を向ける気持ちを忘れがちになりますね。
よくまとまっています。各段落ごとのバランスもいいですね。
 「自然美に対して目を向けるべき」と、書き出しの【当為の主題】におき、それを実現するための【方法】を、身近な体験を中心に考えてみる。今学期練習している基本的な展開で、なめらかに構成できました。
  自然の美を感じる旅行。また、人工的に作られた「おいしさ」の限界を知った体験。どちらも、人間だけによってなしうる感動をこえた、自然の力を思い知る機会だったね。
 「よいものは作るのではなく、自然に作られる」。【自作名言】は、語感もいいね。作ろうとか、目立とうとか、超えようという意識が、美しさの限界を作ってしまうのでしょう。なお、名言を自作する場合は、「……言葉のように」は、いらないね。何かの引用ではないのだから。
 進級テストは合格! まったく心配していなかったけれどね。(笑)

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