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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自己流の考えを持つ   じょー

 最近、偏見的な人が増えていると思う。私は何度も偏見的な思考にあった。偏見的な自分が明らかになったのは、この前行った沖縄旅行の首里城見学のときだった。首里城は記念札になる程に素晴らしく有名なのは、誰でもわかる。しかし、実際に行くと素晴らしいと言えるものなのか、どうか危うい感じであった。朱色に染まった建物は確かに美しく、中には金も多く散りばめられていた。ツアーで同行したお年寄りも、初めは綺麗だと賞賛していたが、奥に行くにつれて風景も寂しくなる中、口の数も減っていったように私には思えた。私も、今まで見てきたどの雑誌にも、沖縄で行っておきたい観光地の五本の指に入っていたためか、なにか物足りないのがショックだった。その後、ガイドさんが「首里城は期待はずれ観光地の一位なのです」と付け足すと、私は思わず頷いてしまった。本当に、知識にとらわれずに物事を見るのは大切だと思う。
 知識にとらわれずに見ることの大切な理由は、そうする事によって自分というものが形作られるからである。私は、友達とよく好きな物(事)について盛りあがる。しかし、そこで生じるのが、それらについての不一致である。これは好きな事と言うより、将来なりたいことだが、私は友達に将来は税理士に
なりたい、というとバッサリと否定されたのだ。友達が言うには税理士は世の中で嫌われるそうだ。確かに、脱税や税金についての事件が無いとは言えないが、決して世の中の全ての税理士に罪があるわけではない。ついには他の友達にまで否定され、流され易い私はかなり落ち込んだが、今は自分のやりたいようにやっている。こういう風に、世間から否定されても、自分の中に自分はあっていると肯定してくれる自分がいることで、個人というものが形成されるからである。
 もう一つ、偏見な見方をするのは良くない理由は、偏見的である事によって真実が見えなくなるからだ。この前、数学の時間で偏見は良くないというのを思い知らされた。とある問題集の左ページに公式として、たくさん例がのっていた。私は勿論その公式を使いながら解いていった。しかし一番最後の問題で罠にはまったことに気付かなかった。きちんとその課題のテーマの通りにやっていたにも関わらず、どうやっても、真実(答え)にたどりつかないのだ。先生に聞いてみると、それは、そのページのテーマ(公式)から全く別の公式で解くものだった。最初は騙されたことに怒り狂っていたが、そのうち自分が勝手に偏見的な考えの方程式を作り上げていたせいだということが分かった。やはり、私だけでなく、クラスのほとんどが騙されたようだった。
 確かに、自分の考えをぶっ通そうとするのは好ましくはないが、やはり偏見な思考は避けるべきだと思う。名言にも「人間というものは、結果かよしあしを判断する」とあるように、世間的な結論にたどりつこうとするのではなく、むしろそれと反対はどうなのだろうと思うほうが、自分を成長させるためにも良いと思う。

   講評   nane

 なるほど首里城の例は具体的。絵葉書で見るときれいなんだけどね。
 第一段落の書き出しで同じ言葉が続くので、表現をもう少し工夫するといいか。「偏見的」→「偏った」「先入観」「一面的」など。
 第二段落の税理士の話は具体的。しかし、今は会計ソフトなどが利用しやすくなっているので、記帳の代行だけでなく、いろいろアドバイスできる税理士を目標にしていくといいと思うよ。どんな仕事でも大変だけど、自分で工夫できる仕事というのは、大変な分うまく行くと楽しいかもしれないね。
 第三段落の数学の例も面白い。実例の幅を広げるためには、この部分を体験以外の社会実例で入れていくといいよ。
 反対理解は難しいけど、一面的に見ることは、ある意味で行動の源泉になることがある。いろいろな面から考えると、行動力が鈍るからね。
 名言の引用もしっかり入れた。名言集はよく読んで覚えておくといいよ。

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