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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の知価   ともっち

 産業革命以来の技術革新は、物財の量的増大と加工度を求める欲求にそって進んだものであり、数値化が可能なものだった。ところが、今進行している技術革新は、主として多様化・情報化による「知価」部分の増大と省資源化による物財消費の削減を目指すもので、現実的にも理論的にも数値化不可能な性格のものである。私は数値化不可能な知価を大切に考えていくべきだと思う。
 そのための第一の方法は、周りを気にせずに自分がよいと思ったことを追い求めるということだ。私は中学の時にクラブでバスケットをやっていたが、その一方でダンスもやっていた。そして高校に入ってどちらか一つに決める時に、友達の多くはバスケットを続ける人が多かったが、私はダンスを選んだ。ダンスはバスケットのように成果が得点となって表れることはないが、うまく踊れたら気持ちがいいし、次はもっと難しいものに挑戦してみようとどんどん奥に入っていく。このように周りにとらわれずに自分の道を進むことで、自分だけの知価が得られるのだ。
 第二の方法としてはたくさんの情報を得るということだ。情報が少ないと知価を考えるのは難しい。電化製品の広告を見ていると色々な情報が載っている。例えばテレビの場合だと実物の写真、画面のサイズ、〇万画素…など広告の小さなスペースに、所せましとたくさんの情報が載っている。私たちはこれらの情報を見比べ、値段とも相談しながらどれを買うかを決めるのだ。もしこれらの情報がなかったら、それが本当に自分が欲しいと思っているものか分からない。このように情報を得ることは知価を考える時に大変役立つ。
 確かに技術が数値化されると分かりやすいし、それによって技術は発展してきた。「判断の基準は数値ではなく、自分自身だ」という。従って私は知価を大切に考えていくべきだと思う。

   講評   huzi

 これは名作! 最近みるみる腕をあげたね。読むのが楽しみだし、うれしく思います。
  「知価革命」。少々前の考え方ですが、21世紀にも通じる部分がありますね。情報もデジタル化がすすみ、数値で勝負する場合が増えてきました。でも、本当に必要なのは何か、自分にとって必要な価値とは何かを考えるとき、「多いからいい・早いからいい」という目に見える部分だけでは推し量れません。ともっちさんが【生き方の主題】にまとめたとおりですね。
  【方法】は今回も具体性があって読みごたえがあるなあ。周りを気にしないというのは大切です。「○○を持っているから誰かよりは上」「△△さんもしているから」と、周囲にとらわれた考え方から離れ、自分の欲しいものをよく調べる姿勢は、自分にとっての知価を手に入れるためには望ましいありかたですね。
 実は私も、今、テレビを購入しようと考えているのですが、「大きいほうが主流」という家族と「部屋の広さとのバランスを考えると大きくなくていい」という私で対立しています。
 【自作名言】、これはメモしておきたいなあ。「判断の基準は数値ではなく、自分自身だ」。数値を参考にすることはあっても、基準を自分自身で決めることが大切なんだね。そうすることで、数値も生きたものになってくるのですね。

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