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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   世界の協調   キリリ

国際感覚を身につけている人とは、「自分なりの意見をきちんと持っている人」「そ
れを正確に人に伝えられる人」「常にステロタイプの発想をさけようと努めている
人」「海外のことだけでなく、日本についてもよく知ろうとしている人」「異文化と
正面から向き合おうと心がけている人」などである。時代は国際化時代から地球時代
へと移り変わりつつある。これに対応して国際感覚だけでなく地球市民としての意識
が要請されるようになってきた。地球市民は、地球で暮らす、すべての人びとが人間
らしく生きることをたがいに保障しあうという理念によって結びつくものである。地
球市民であるということは、私たち一人一人を包み込むもっとも普遍的な定義であ
る。僕は、自国の利益だけではなく、地球全体の利益を考えられる人間になりたいと
思う。その方法は2つある。

まず、第一の方法は「全体を見られる広い視野を持つ」ということである。たとえ
ば、話し合いの場で他人の意見ばかり聞いていたのでは話し合いにならず、あまり意
味の無い会議になってしまうだろう。僕の学校の生徒議会でもそのようなかんじであ
る(笑)。全体を良くするためにはやはり自分の意見も積極的に伝え、結論を少しで
も良い方向に持っていく、ということも大切である。しかし、分かっていてもそれが
なかなかできない僕の学校の生徒議会はあまり良い方向に進まないのである(笑
2)。

第二の方法は「広い視野を持つ」ということである。最近、テレビをつけると日本だ
けではなく、何らかの形で世界が関わっているニュースが多く見られるようになった
と思う。たとえば、イラクのテロ事件、北朝鮮の核の話、そして明るい話題ならサッ
カーのワールドカップ予選の話やメジャーリーグの話などである。そんな中でもの心
に一番残っているニュースは京都議定書についての話である。この地球温暖化といっ
て騒がれている時代に必ず必要な決まりだと僕は思う。京都議定書が最初に話は合わ
れたのが一九九四年、いまから10年以上前のことである。なぜここまで時間がか
かったのかというと、発効基準に達しなかったからである。発効基準は簡単に言うと
五十五か国以上の批准、及び締結した国の一九九〇年における二酸化炭素の排出量の
合計が世界の二酸化炭素の総排出量の五十五パーセント以上を占めることである。ロ
シアが京都議定書に書名、捺印したことにより世界の二酸化炭素の総排出量の五十五
パーセント以上という条件を達成したため発効することになったのだ。僕が気に入ら
ないのは、アメリカかこの条約から離脱したことである。僕と同じ考えの人は他にも
たくさんいると思う。世界の環境を守っていかなければならないはずなのに、自らそ
れを離脱する道を選んだのは明らかにおかしいと思う。長くて難しい話になったが、
これが、いま僕が世界について思っていることである。そして、いま世界に求められ
るのは「世界協調」ということだと思う。

確かに、自分の利益を守ることも大切である。しかし、「私たちの幸福が他の人々の
不幸によって支えられているのであってはならない」という言葉もあるように、常に
周りのことも考えて行動することが大切だと思う。そして、僕もそのような人間に
なっていきたいと思う。

   講評   kamo

 本当に大作になったね。そして確かに「難しい話」かしれない。普通に考えればいいだけのような気もするけれど……、そうすれば、地球に生きる人間であれば「求められるのは「世界協調」ということだと」気がつくはずなのだけれどねぇ。
 『構成』……複数の方法、しっかりした実例とともに、いい形で書けたね。長い意見文だけれど、組み立てがいいので読みやすいし、わかりやすいよ。
 『題材』……生徒議会の話は、いい実例だったね。そして、キリリ君がこの話を書くときは、いつもユーモア表現も絡んでくる。ちょっと自嘲気味なところもあって、大人な感じ。でもとにかく、いい体験をしていると思います。もう少しの任期、がんばってね。 
 京都議定書の話は、より直接的で具体的な例だね。アメリカには私も腹を立てています。(笑)
 『表現』……名言の引用、うまいね。上記の話があるから、本当にピッタリ。「自分(たち)さえよければ……」では、もう世界は、地球は、立ち行かなくなっていると思います。
 『主題』……大きな、地球規模の話から、自分自身の生き方へと立ち返って、見事にまとめることができだね。立派な主題で書けました。

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