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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   マイペースで   ミュウ

 かの有名な「ウサギとカメ」は、イソップ物語の一つだ。二匹が小山の丘まで競争をしたら、ウサギは道端で昼寝をしてしまい、気が付けばカメが先にゴールしていた、という話だ。ウサギは足が速いものの、油断をしてしまったのだろうか、道草を食って負けてしまった。逆にカメは走れないため、無我夢中でひたすら歩き続けて勝ったようだ。マイペースで、コツコツと進んでいたのだろう。私も、このカメのような生き方をしたい。
 そのための第一の方法は、自分のペースを知ることだ。例えば、学習を進めるに当たっても、同様にいえるだろう。自分にはどれぐらいのペースで宿題が終わるのか、など様々だ。速く宿題を終わらせようにすればするほど、その分ミスが増加するはずだ。だから、自分のペースを知る必要があるのだ。自分のペースを認識するには、何度も何度も試みなければならない。私は女子テニス部に所属していた。既に引退してしまったが、試合でいつも自分流のペースで臨めるように努力した。するとどうだろう。常に自分のペースでゲームを進行すると、たとえ先攻されていても、逆転勝利という結果が幾度もあった。普通なら焦る場面でも、黙々と、コツコツと物事を前進させれば、良い結末になる可能性があるのである。
 第二の方法は、自分のペースを守ることだ。何事にも、守護することは大切。それを崩してしまえば、かえって調子が狂ってしまう。日本では、1973年と1979年の両方で石油危機が起こった。それまでは、戦後の景気で高度経済成長という発展を遂げてきたが、この事件により日本は安定成長または低成長となり、低迷している。これは、第四次中東戦争によるため、どうしようもできない出来事だった。だが、もしこの事柄が発生しなければ、もしペースが守られていれば、日本の調子は良く、現在も上昇気流に乗れていただろう。逆の実例もある。前述したのは失敗例だが、今度は成功例だ。もっと過去に遡るが、戦国時代に生きた織田信長は、追い詰められた、という時でも、いつでも冷静だったと見られる。1560年の桶狭間の戦いでも、今川義元軍と織田軍では大幅に差があったものの、マイペースで落ち着いていたのか、見事作戦通りに少ない人数で今川軍を倒してしまった。ついつい感心してしまう。
 確かに、先ほど述べた「ウサギとカメ」のウサギもウサギなりのペースで丘まで走ろうとしたのだろう。しかし、そのレースはウサギ自身のペースが生かせるフィールドでは決してなかった。ゴールするのに相応しいペースで競争しなかったのである。だから私は「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけではない。」という名言のように、その場その場に応じた自分のペースで取り組んでいきたい。

   講評   nara


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