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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大切なのは友達     ウサリン

私は今日「友達っていうのはとても大切だな。」と改めて思った。そのことについて少し書きたいと思う。
 私はKちゃんという同じクラスの仲のいい友達がいる。その子は、とても仲がいいので、あまり遠慮をしない。だから、すごく楽だ。しかし、最近は遠慮せずにKちゃんが叩いてきたり、
「バカだね〜。あはは〜!」
と、冗談で言ってきた。最初の方は、そういうことを言っていたり、叩いてきても我慢することができた。しかし、最近はとても、そうされるのがいやで、ついつい少しだけ悪口を言ってしまった。その時、私は「あぁいうことさえしなければ、普通に接することができるのにな……。」と悲しく思った。
次第にそんな悪口を言ったことも忘れて、行間休みにKちゃんと仲の良い2人で卓球をして楽しく遊んでいた。それは今日のことだ。しかし、途中Kちゃんがいなくなってしまったのだ!わたしは、「上着を教室に置きに行くのかな?」と思った。しかし、しばらくしても帰ってくる気配がなかった。だから、教室へ行ってみるとKちゃんがいない!!でも、「今度はトイレに行っているのかな?」と思った私は、そのままずっと他の2人と一緒に遊んでいた。
3時間目、理科の授業のときのことだった。私の前の席はKちゃん。だから、授業中にメモにメッセージを書いて先生に気づかれないように、メモで話している。いつもだったら後ろを向いて話してくれるKちゃんだがちょっと暗い……。そして、いつものようにメモが回ってきた。読んでみると……、『この前悪口いったんでしょ……。聞いたよ。』
と、書いてあった。その時私は、「やっぱり、悪口なんていわなきゃ良かった……(=_=)」と後悔してしまった。謝りたかった私は、メモに謝りのメッセージを書くことにした。
 書いている途中、今まで「Kちゃんは叩いてくるからやだ・・・・・・。」という欠点が1番最初に思いついたのに、Kちゃんの長所が1番最初に思い出した。わたしが足をけがしたときは、Kちゃんが付き添ってくれたし、英検3級が受かった時も、すごく祝ってくれた!こんなにたくさん良いことをしてくれたのに、悪口なんて言わなければ良かったと思ってきた。メモを渡した。
 メモがまた戻ってきたので見てみると、『こっちこそごめん。これからも仲良くしてね♪あと、昼休み卓球しようね!お弁当も一緒に食べようね!』と書いてあった。とても、Kちゃんらしいメッセージだった。このとき、私はとてもホッとした。そしてとても嬉しかった。
『喧嘩するほど仲が良い』
 この経験から、私は友達と言うは、自分の悩みなどを聞いてくれたり、楽しく遊んでくれたり……。まぁ、友達は人生を楽しませてくれる動いて、しゃべるすごい薬だと思う《表現》!!そして、自分を支えてくれるとっても大切なんだと今回改めて知った。これからも、もっと友達と仲良くし、また大切にしていこう!と決めた。《主題》

          
  

                                                                                                    

   講評   yuu



 小さな出来事が、かなちゃんの心の中では大きな出来事作文の題材になりましたね。作文というものはそういうものだと思います。きっかけは小さなものでも、そこから感じた人間の感情は決して小さくはなく、もしかしたら、悲しみや怒りや喜びも生まれます。それくらいに小さな出来事の一つに心を動かされて生きているのも人間だけでしょう。
 動物園の動物たちは作文を書かないと思うけれど(笑)、かなちゃんという一人の女性が心の中の紆余曲折(うよきょくせつ)を描いてくれている作品は、立派な作文として、画面いっぱいに広がっています。
 今まで、日本での学校生活の中でも、お友達のよいところをさがそう! と心がけていたかなちゃんの本領発揮(ほんりょうはっき)ですね(笑)。それくらい、今までのかなちゃんの心の動きを作文を通じて知っているゆうこ先生にとっては、これほど嬉しい作文はありませんでした。

『友達は人生を楽しませてくれる動いて、しゃべるすごい薬だと思う!!そして、自分を支えてくれるとっても大切なんだと今回改めて知った。』

 この結論は、すばらしいまとめになっていますね。友達をお薬だと比喩表現(ひゆひょうげん)しているところはユーモアだね。それから、お薬を飲むからには、どこかに病気があったり、痛いところがあったりするわけですから、自分で自分を見る客観視(きゃっかんし)する視点の動きがここでは最高の手法で光っていますね。
 もしかしたら、かなちゃんの心の奥の底に持っていた小さな傷も、お友達というお薬が治してくれたのかもしれません。そして、お友達の心が病んでいる(やんでいる)ときに、そっと痛みをやわらげてあげるお薬がかなちゃんかもしれませんね!

  

 一長一短という四字熟語を使ってくれたことがありましたが、まさに、私たちは、いつもこの一長一短の中で、そのつど悩んだり、すこし迷ったりしながら生きているのだと思います。
 短に勝る(まさる)長があればこそ、その人の価値は高まり、人間性の幅を広げます。お友達も増えるでしょう。大事なことなんだね。
                       
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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