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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学習者のためのテスト   えにほ

義務教育、その後の高等教育においても、また、資格習得のための勉強にしても、個人の習得レベルと学習した事の応用能力を測るテストは欠かせない。私は、そんな個人の習得レベルを測るテストはおおまかに学習者の学習援助の為になる二つの枠組みを作ってくれるので良いと思う。

第一の枠組みは,学習者にある学習目的を定められた期間内に達成することによって,学習する内容とそれを達成する時間を定めてくれる。そのため学習者はテストの準備のために,学習方法を考え、能率良く学習に挑む事ができる。私は何方かと云うと要領が悪く,学習目的から脱線して、紆余曲折してしまう方なのだが,塾にせよ,本屋で売っているあらゆる資格の参考書、問題集せよ、学習目的のための手段はかなり豊富にあるのは確かである。

第二の枠組みは、学習者の学習成果の結果をテストによって客観的に各個人の学習成果を位置付けをしてくれる。テストの結果をみて,学習者は自分の学習方法を見直す事ができる。つまり、自分の得意、不得意分野や教科を自覚し,学習方法の変更や問題点を考えるチャンセを与えてくれるからである。

確かに,テストに追われるライフスタイルはいろいろ問題点もあるのは事実である。これからのグローバル化の続く社会、つまり終身雇用の保障の無い,多種多様な雇用の選択をせまられる社会で果たしてうまく機能するのか、いろいろ考慮する必要がある。しかし、テストがある事で学習者の学習目的への方向ずけを助ける面はこれからも多いに利用されるだろう。迅速に社会の変化に対応し,新しい価値観を作り出せる人材が必要とされる現在、学習者をどのように導き,どんな学習援助を提供していくのかが、大きな課題となるだろう。そのため、学習の方法論もいろんな選択が出てくるように思う。それによって,いろいろテストのあり方の試行錯誤が続けられるに違いない。グローバル化と少子化現象により,教育が見直しされる中、学習者個人の多様な学習目的にどのように対応していくかが大きな課題になるのだろう。「すべてに効くという薬は,何にも、たいして効かない」と誰かが言ったように、いろんな学習方法、テスト案が現場で検証され,学習者と共に試行錯誤されるであろう。

   講評   unagi

 <第1段落>テスト肯定派としての立場を明確にしています。
 <第2段落>理由①「達成すべき内容と時間を定める」:テストを行う利点①を述べています。自分の特徴を付け加えて書いているので、読み手にも分かりやすくなっています。「紆余曲折」「豊富な手段」などの言葉がポイントですね。
 <第3段落>理由②「見直しのチャンスを与える」:テストの利点②を挙げています。
 <第4段落>「確かに、テストに追われるライフスタイル・・・。」で反対意見への一定の理解を示しています。バランスのよい意見文になっています。ただテストを肯定することのみに固執するのではなく、「個人の多様な学習目的」に目を向けた主題のまとめ方は見事です。名言の引用も的確に行われています。
 ★方向ずけ→方向づけ
 

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