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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   方法はたくさん,目指すは一つ!   ミーナ

 日本語文化圏では,大人の使う赤ちゃん言葉は明らかに赤ちゃんとの語りかけに際して特異的に用いられ,赤ちゃんの言語使用の次元に大人が同調することで,双方の間の交流を促そうとする努力の表れであると見なすことができる。しかしフランス語文化では子供に赤ちゃん言葉をほとんど使わない。社会の中で子供の位置をどう位置づけるかという価値判断によって,赤ちゃん言葉の発達の度合いは著しい多様性を示すことを,文化人類学の調査は教えてくれる。赤ちゃん言葉を採用した日本式のしつけ方は,当然,日本文化で育つ子供の性格形式に大きな役割を果たしているに違いない。
 確かに日本人のような子供中心のしつけ方はよい。例えば,私が7歳の時の七五三ではきれいにおめかしして,長い飴を右手に持ってにこにこと幸せそうに笑っている写真がある。ひな祭りの時み妹と2人でひなあられを食べている写真や,公園に行って遊んでいる写真などがある。だが,どの写真を見ても笑っていて,おびえた表情で写っている物はない。泣いていても,安心した泣き方をしているように思う。それはやはり,親が子供と対等な話し方をしたりして子供と同じ目線で物を見ているから,子供はより親近感があるからなのではないかと思う。
 しかし,フランス人の様な子供を小さい大人とするしつけ方にもよいところはある。例えば,日本ではたまに見られるが,電車内で走り回っている子。あの子たちの母親は注意する親としない親がいるが,フランス人の母親はそのときそのときにきちんとしかりつけるのだろう。このように小さいときから子供だからと言って甘やかすのではなく,小さい大人としてしつけることで,自立心が養われるのだ。
 どちらも大切なことだが,一番大切なのは子供を立派な社会人に育てることだろう。「朝の来ない夜はない」という名言もあるように,いずれは社会人になるのだから,日本人の様なしつけ方であろうが,フランス人の様なしつけであろうが立派な社会人になり,社会に通用する大人になり,また子供を立派に育てられればそれでいいのだ。(総合化の主題)

   講評   hota

 今学期から始まった「総合化の主題」の書き方も、2回目にして、しっかりと理解できたようですね。えらい。今回も、子供に接する大人の態度の日欧比較、というテーマでしたが、うまくまとめています。
 要約も、ほとんどパーフェクトです。細かいことを1つだけ。最初の1文は、独立した文としてみた場合、「同調することで,……であると見なすことができる。」となっているので、原文にある主語の「おとなの使う赤ちゃんことばは」を入れるか、あるいは少しいじって、「同調することは,……であると見なすことができる。」 としておいてもいいかもしれません。
 あとは、複数の意見、それぞれの実例、「反対意見への理解」「名言の引用」「総合化の主題」と、流れも自然に組み立てられていました。よかったです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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