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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   プレッシャーや逆境   ミュウ

 全ての生物は、「逆境」というものを持っている。それは、「不運な境遇」という意味だ。人間にはプレッシャーがあり、動物にも弱肉強食のようなしくみがある。もちろん植物も同様だ。松茸は、なんと妨害条件がない限り、根を伸ばし続けるというのだ。だが、根だけが発達すると、枯死してしまうらしい。そのため、マツの木が腐り始めたり、根が広がりすぎたり、死にかけたりという逆境にぶつかると、胞子を飛ばす。植物は、このようにして困難を乗り越える。私たち人間も、プレッシャー負けせずに、プラスにして生きていかなければならない。
 そのための第一の方法は、自信を持ち、自分の持っているものを強くすることだ。私はテニス部に所属していた。試合で相手がリードしていると、ペア同士でかなり焦ってしまうものだった。ましてや、「もう後がない」と考えると、地団太を踏みたくなるほどである。実際は抑えるが(笑)。そんな時、メンバーが応援してくれると支えになる。強気・集中・挽回、そして、自信持って、などと言われると、気持ちが落ち着くものだ。それらが時折プレッシャーに勝ち、勝利へと導いてくれる。そして、勝っても負けても、この経験をバネにし、次の練習からもっと強くなれるように努力するのだ。その繰り返しで、徐々にプレッシャーをマイナスではなく、プラスに出来るようになっていく。このように、自信を持ち、自分のレベルを上げることが必要とされるのだ。
 第二の方法は、プラスに出来るような環境を整備することだ。中学生が身近とするものでは、全国総合体育大会が挙げられるだろう。この大会には、敗者復活戦が滅多に行われない。そのため、「負けたらここで終わり」というプレッシャーに弱く、ついついマイナスにしてしまう人々が多数いる。整備されなければ、プレッシャーに勝つことは難しいだろう。だが、江戸時代ではそうでなかったように思える。なぜなら、田沼意次が改革に失敗しても、松平定信らが寛政の改革などに努めたからだ。「失敗したらここで終わり」という状態ではなく、「失敗しても誰かがやる」というような感じだったのではないだろうか。もちろん、後輩に頼りすぎも禁物だが、次こそは誰かしら成功させてくれるだろう、と考え、現代よりは気楽だったようにも思える。
 確かに、自信過剰でもいけない。松茸で例えると、根が張っていないのに、自信満々で胞子を飛ばそうとする状況だろうか。運動でも勉強でも「自分は出来る」なんて考えていると、周囲の友人達にねたまれる可能性が高いと同時に、一度失敗して崩れ始めたら止まらないだろう。自分を信じるのは、ほどほどにしなければならない。だから、「強くなければ寛大ではありえない。」という名言のように、自己を鍛えながら、プレッシャーをプラスにして生きたい。

   講評   nara


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