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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   片付けるとは・・・?   くろーばー

 先生が家庭訪問にやってくると知って、母は畳まで変え、苦労して子供部屋を綺麗にした。昨日までは汚かった部屋が、妙に綺麗になっている。だが引き出しを開けて見ると、汚かった子供部屋のミニチュア版、と言わんばかりにいらない物がごちゃごちゃと詰め込まれている。そして先生はやって来た。子供部屋をのぞいて、綺麗そうですね、と言っておいて、引き出しを開けてしまった先生は吹き出してしまった。万事休す。もうおしまいなのだった。
 私も筆者のような経験がある。急速に片付けてしまい、合わない空気が流れている様な気がしてならないのだ。確か2年前ぐらいだっただろうか。引越しが終わってホッとしていたら、つい机の片付けが甘くなってしまった。そして新しい友達が出来たので、早速自分の家で遊ぶ約束をした。だが前日に自分の机をてて、自分でも驚いてしまった。どこもかしこもごちゃごちゃと物が積まれている。さすがにこれはヤバイ、と思ったので慌てて机の引き出しに物を突っ込んだ。入りきらない分は何とかしまって、『これでた目は大丈夫。』と安心た。次の日、
『こんにちは〜。クローバーちゃん家綺麗だねー。』(そりゃそうでしょ。人が遊びに来るんですからねぇ。)
と友達はやって来た。
『そう?机はヤバイよ〜!』
そんな事を言いながら私の部屋へ。
『わぁこれかわいいね〜。何これすごぉい!…………引き出し見ていい?』
とうとう来たか〜。と思ったけれど、しょうがないので
『うーん・・いいよ。』
と言った。そして引き出しを開けたときの友達の顔が忘れられない。口をあんぐりと開け、目を見開いて何とも言えない表情をしていた。まぁきっとこうなると思っていたけれど、このリアクション(笑)にはさすがに驚いた。
『あはは・・そんなに驚いた?』
そんな感じで、友達は帰っていった。まさに「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」といったところだ。
 もう一つ、これはいつだったかとにかく家族全員で大掃除をやったときの話。やはりその頃も机はぐちゃぐちゃだった。そこに突然大掃除、となるとやはり慌てるものだ。
『早くやらないと全部捨てるよー。』
そんな風に言われながらも一生懸命がんばった。もっと前から、日常から綺麗にしていればこんなに苦労する事はなかっただろう。そして片付けたのは良いのだが、母がちゃんとやっているか確認に来たのだ。無造作に机に物を突っ込む私をて、母は愕然とした。そしてこの一言。
『ちょっと、突っ込んでいたら片付いた事にならないのよ!!!』
まさにその通りだと思った。
 人間にとって小さな事をコツコツやっていく事は大切なのだ。たとえどんなに小さくても、「ちりも積もれば山となる」のだから。片付けでも何でも最初からやっていれば苦労はしないはずだ。私もこれからはしっかり計画的に過ごしていこうと思う。

   講評   yoo

くろーばーさん、こんにちは。今週の長文は、「ちびまるこ」で有名なさくらももこさんの幼いころの思い出を描いたお話でした。今回も長文によく合った「似た話」を二つ、しっかり表してくれたね。よく考えてくれました。

<第一段落>
 要約は、始めから順を追って筆者の回想を述べることができたね。最後の「万事休す」のくだりは、ぜひ入れてもらいたい文だったよ。きちんと押さえられましたね。
<第二段落> 
 「似た話」は、長文の出来事にとてもよく似ている良い題材です。くろーばーさんとお友達との会話のやりとりが読み手の感心を強く引くよ。「ことわざ」をうまく使えましたね。長文の主題につながる内容のものをしっかり選んでいるのがさすがです。「ユーモア表現」は、とてもおもしろいです。綺麗に片付けられたお部屋と机の中のギャップが、お友達のリアクションによってうまく表現されています。
<第三段落>
 もう一つ「似た話」を書けました。今度は「掃除」に視点を置いた実例ですね。お母さんの言葉を通して、その場の状況を上手に説明してくれました。
<第四段落>
 「人間にとって……」という書き出しで、はっきり「一般化」することができたね。「小さな事の積み重ね」は、いろいろな面で大事なことです。くろーばーさんの意見をしっかり表せました。ここでの「ことわざ」は、結びの意見を強調していてとても良い使い方ですよ。今週もしっかりした感想文が書けましたね。たいへんよくできました。
<表記>
 いくつか脱字がありますので、ゆっくり見直しをしてみよう! 字数は1100字を超えましたね! 力作です。素晴らしいよ! この調子でがんばろうね。(^o^)/
  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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