対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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赤ちゃんことば えてる
ただ、ひとつ留意しなくてはならない点がある。母親語ときわめて似ていながら非なるものとして「赤ちゃんことば」という現象が広く流布しているからなのだ。赤ちゃんことばは大人が赤ちゃんにむかって語りかけることばで、同世代の人に赤ちゃんことばを使ったら奇異に受け取られてしまうだろう。日本では赤ちゃんことばは多くあるが、フランスでは赤ちゃんことばはほとんどない。赤ちゃんことばの現象は文化によって左右され、母親語は文化の違いをとわず普遍的である。
大人が赤ちゃんに対して赤ちゃんことばを使うのは、赤ちゃんと同じ目線に立って話しているようで親の優しさを感じる。まだあまりことばの話せない赤ちゃんに、普段私たちが使っていることばを覚えさせるのは難しいことだ。だから始めのうちは簡単な赤ちゃんことばをたくさん使って話すのが良いと思う。そのうちいろんな物事の判断がつくようになってから赤ちゃんことばから私たちが普段話していることばが話せるようになるのだ。
しかしフランスのように赤ちゃんに対して赤ちゃんことばをあまり使わないで子供を育てる方法もある。フランスでは赤ちゃんことばはあまり使わないが、口調の音を高くしたり、また抑揚は通常以上に誇張したりしている。私の住んでいたシンガポールでも赤ちゃんことばはあまり使われていなかったが、フランス同様に音をのトーンを変えたり、赤ちゃんに分かりやすいようなリアクションなどをしていた。
赤ちゃんことばを良く使う日本、赤ちゃんことばをあまり使わないフランス。どちらの育て方も良いが、最終的にもっとも大切なのは親の子供へ対する愛情だろう。子供を育てるときに愛情が欠けてしまっていたら、どんな育て方をしても感情のない冷たい人間に育ってしまうだろう。
講評 kan
こんにちは、くるみさん。夏休みに入り少しは時間が取れるようになりましたか? 二週分続けて取り組んでくれたのですね。お疲れ様でした。
<第一段落>要約ですね。ポイントは押さえています。これをくるみさん自身の言葉でうまくまとめられるようになれば言うことなしです。
<第二段落>日本の子育ての特徴でもある赤ちゃん言葉についてくるみさんの意見を提示することができました。「赤ちゃんと同じ目線に立って話しているようで親の優しさを感じる」とありますが、親だけでなく赤ちゃんと関わる人はみな、赤ちゃん言葉を使う傾向がありますね。くるみさんももちろん、赤ちゃんを前にしたら「マンマおいしい? 」と話しかけてしまうでしょう? これは日本文化の特徴といえそうですね。
<第三段落>第二段落の日本の話題に対し、フランスの育児について述べてくれました。シンガポールでの話題を加えてくれたところが大変効果的ですね。
<第四段落>日本とフランス、どちらの子育てもよいのだが一番大切なのは親の子への愛情だということで、項目の<総合化の主題>を用いまとめることができました。
新しい課題フォルダになって初めての感想文ですね。くるみさんの意見がしっかり書かれたよい内容になりました。今後、名言も使えるようにしていきましょうね。
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