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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ウサギとカメ   たこ焼き


 もう、一〇年前ぐらいのことだろうか。私は、カメを三匹飼っていた。いつも、のんびりとろんとした生活をしていて、餌をあげた時だけ、ものすごい剣幕で寄ってくる。(笑)世の中には、カメ型とウサギ型の人がいるらしい。ここでいう、カメとウサギは、イソップ物語で有名な「ウサギとカメ」を表す。ウサギは、スタートからダッシュし、すぐにゴールに直前まで行ってしまう。しかし、カメはこれに対しのんびりゆっくりゴールへ目指していく。ウサギのような人というのは、子供の頃はコンクールで入賞したり、映画に子役として出演したり、とても輝いている人生を歩んでいるが、月日が経つにつれ、世間に出なくなる人を指す。また、カメのような人というのは、去年ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏のような方を言う。今まで名を知られていなかった人が、ポッと世間に出て成果を出す。とても、気持ちがよい人生だと思う。私も、田中氏までの成果は出さないとしても、ゆっくりのんびりカメな人間として生きたい。
 そのための方法として、二つ考えが挙げられる。一つ目がまず、目先のことにとらわれないということだ。要するに、もっと先を見よと言うことだ。マスコミだけに関わらず、現代社会においては必要な情報から不必要な情報まで、キャッチすることができる。そのために、必要な情報を探し出さなくてはならない。その間、目下の情報に油をうっていてはダメである。(笑)もっと、先の情報を見ていなければいけない。周囲の言葉に惑わされることなく、自分の目標をしっかり見つめ、着実に歩んでいかなければならない。その代表的な実例としては、土佐の坂本竜馬が良い。彼の正確は実に、私が尊敬する。とにかく、小さい出来事は気にしない。目標はただ一つ。倒幕が済んだ後は、海援隊で外国との交流をする。明治政府には参加しないということだった。小さなことは、笑って誤魔化して知らん顔で通り過ぎる。少し周りの立場になってみれば、迷惑だ。(笑)しかし、同じ郷土の武市瑞山などは倒幕をも見ずに、散った。そう考えれば、やはり竜馬のように生きるには、カメのような力が必要だ。
 二つ目のカメになる方法。それは、学校ももっと長い目で子供の成長を見るべきだ。電球を発明したエジソンは、学校を退学した。しかし、彼の母親は彼の才能を信じて、長い目で見守ってあげたのである。学校は、授業数の関係などで、プランに間に合わない場合はドンドン進めてしまう。最悪の場合は、難しい問題の場合解く時間を与えないで、答えを写させて説明するだけだ。考える力も、発達する必要があるのだから、カメのようにのんびりやって欲しい時もある。
 確かに、先取りを進んでいく生き方にも良いことがある。特に勉強は、予習も必要だ。しかし、「毎朝、歯を磨くのに、一週間分まとめて一挙にという人はいない」という名言があるように、むやみに先を急がず、目標に向かってコツコツ励んでいきたい。中三の私にとって、今の最大の目標は受験合格にあり、志望校への学力到達なので、ウサギのように急に一気にやるのではなく、カメのように毎日コツコツ苦手を克服して、進んでいきたい。


   講評   nara

 ここしばらくどっぷりと使っていた幕末の話が、うまく題材として使えているね。幕末は、決して遠い過去ではなく、今の時代にもその時代に生きた人々の息遣いが強く感じられる。人を魅了するだけの力を持った人物にあふれた時代だったのだなぁ。
 第1の方法:大局を見据えることの大切さがポイントね。そのための具体的な方法は「笑ってごまかして知らん顔」かぁ。ここは笑ってしまった。ふだんの生活の中で、些細なことに腹を立てて、意地を張って、ということはよくあるね。「ゴメン!」の一言を言えずにものごとがこじれてしまう。竜馬だったら、「すまん。」とすぐに口にして、「それでのぉ〜」と自分側の話に引き込みそうだなぁ。
 第2方法:自分自身の内なるものと、外側(システム・環境)との両方で攻めていくということね。これは、使いやすい組み立てだ。確かに、今の日本教育は、瞬発力を試すかのように、短い距離でゴールを設定し、ゴールしたら次のゴール次のゴールと延々と瞬発力を試されているようだ。だから、ウサギタイプで休んでしまう・棄権してしまう人も多いのだろうね。中高一貫校の理念なども参考にできそうだな。
 受験本番までは、小さなゴールがいくつも用意されているかのように思うこともあるだろう。しかし、本当のゴールは先にあるのだね。ゴールしたら……いい報せが届くだろう。待っているよ!


彼(坂本竜馬)の正確 → 性格

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