対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   テストの良さ   あんぱんまん

しんと静まり返った教室。先生の声だけが響きわたる。私は、心の中で必死に祈る。ああ、神様お願いします。どうか九十点以上にして下さい。今頃願っても遅いのに、こんな自分が情けなくなってくる。私の学校では、つい最近期末テストが実施された。期末テストは、中間テストと違い、九科目ある。中間のようなペースで勉強していると、まず百点は無理だ。計画性のない私は、前日に頑張る他に手はなかった。
私は、テストは良いものだと思う。
 第一の理由として、テストがないと、集中して勉強しないからだ。私は、テストやテスト勉強がない日は、いつもゴロゴロしている。母は当然怒る。
「こらっ!またゴロゴロして。そんなことを日頃からしているから、テストで良い点がとれないのよ。」
本当は自分が悪いのに、私も怒る。
「あーもう!せっかくテストがないんだから、少しはゆっくりさせてよ。」
こんな日々が続き、ふと気付いたら、もうテスト週間になっていた。この時点で、普通の人は、「あっ!!もうあと一週間しかない。急いで勉強しなきゃ。」というに違いない。しかし私は別だ。「なぁんだ、まだ一週間もあるぞ。余裕だぁ。」という考え方に変化してしまうのだ。三日前くらいになり、ようやく目覚める。そして、後悔する。どうして今まで何もしていなかったんだろう。落ち着いて考えてみれば、テスト週間に入っても勉強しないのは、完全にやる気がないってことだ。母が常にテストの事を言っていた理由は、こういう事だったんだ。そして、もうクタクタになるまで、一心不乱に「勉強」した。全神経を集中させて、今までさぼっていた所をどんどんなくしていった。そこで、復習はとても大切なことだという事を学んだ。テストがあると、いつもより勉強するようになると同時に、復習などの大切さを改めて実感できるということも分かったような気がした。
 第二の理由として、テストがあると勉強の成果が分かりやすくなるからだ。これは、少し前の話になるが、国語の中間テストを返却してもらった時のことだ。担当の先生が、
「これから、一人一人にアドバイスをしようと思うので、順に先生の所まで来てください。」
と言った。私は、それは良い考えだと思った。一対一で話してもらえば、自分の弱点が良く分かると思ったからだ。あっという間に私の番になり、先生からは、読解力はあるので、漢字などの基礎的な所を中心に勉強しなさい、と言われた。テストがあることで、自分の力の限度や、これからの課題も分かってくるんだなあ、と思った。
 確かに、テストのためだけに勉強するというのはいいこととは言えないし、テストの結果が全てではない。しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである」という名言があるように、テストの良い面をうまく利用していくことが大切だと思う。

   講評   koni


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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