このさくらももこさんの文章は、面白かった。作者の母が苦労して片づけたおかげで、かなり快適そうな子供部屋になっていた。日常とは違う、とってつけたような空気が充満している。先生は作者の机の上を見て、「お、机の上もきれいになっているね。だけど引き出しの中はどうかな」と言って引き出しを開けた。万事休す。もうおしまいである。ゴチャゴチャな引き出しの中を見た先生はプッと吹き出し、作者と作者の母はますます赤面した。先生がお土産を持って去った後、作者は作者の母に「アンタ、もっとしっかりしなきゃだめじゃないの」と、予想通りの小言を言った。の小言を「はいはい」と軽く聞き流し、外へ遊びに行こうと思って店先を出た。
私の学校ではいつも家庭訪問ではなく、個別面談というものをする。日本人学校もBritish School Of Amsterdam でも家に来てくれるのではなく、親が学校の教室へ行くのだ。British School Of AmsterdamはHomeroom があるわけでもないので、掃除はほとんどする必要はない。7月に学校が夏休みに入ったけれど、その前に掃除をしたわけではなく、思いっきり散らかしまくってパーティーをしたのだ。しかし、問題は日本人学校だ。日本人学校はとても大変な掃除を個人面談当日の帰る20分くらい前からバスに乗るまでの20分間手分けをして掃除しなければならないのだ。私はつくづく「毎日1分間ずつしていればこんなに苦労しなくていいのに〜」と思う。
私の部屋もいつもさくらももこさんみたいな感じです。友達が来るというとその前の日に10分くらいかけてすべての巨大なものをベッドの中へ、そして小物をすべて引き出しの中へと入れる。私のお母さんは実際気づいていると思うけれど、「きれいだねぇ」とお世辞を言ってくれる。私はこの作文を書く前に部屋を片付けた。おばあちゃんを喜ばせるためだ。おばあちゃんに見せるときはきっと私のことだからこの文章を抜くであろう(笑)。私も自分の汚い部屋で恥ずかしい思いをしたことがある。ある日友達が汚い部屋を見たときに口をあんぐりさせて「この部屋・・・・・・だよねぇ」私は「うん、そうだよ!」といい気分で言った。その友達が私の部屋を歩いているときに友達が、「痛っ」私が「どうしたの???」と言うと友達の足から血が出ている。私が昨日捨てたホッチキスのしんが刺さっているのだ。それから私は少なくとも週に1回は掃除をするようにした。
人間にとって片付けとは・・・。私が思うにいい気持ちで一日を過ごすためにする大切なものである。人間にとって小さな事をコツコツやっていく事は大切だと思った。たとえどんなに小さくても、「ちりも積もれば山となる」のだからそれを毎日繰り返せば部屋がきれいに見えるのだと思った。どんなに大変な片付けでも何でも最初からやっていれば苦労はしないはずだ。私もこれからはしっかり計画的に片づけをして過ごしていこうと思う。