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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大成功!! 発表会!   オーロラ

 「着替えたらすぐに、お化粧して!」(書き出しの工夫)
 八月三日は、私のバレエの発表会です。今の声は、私が楽屋の着くと同時に聞こえた、先生の言葉です。私は、偶然一緒になった友達と
「もう、お化粧するんだね。」
「手や体は自分でやるんだね。」
とか、いろんなことを話していました。私が、着替え終わって、スポンジを手にしたとき、大親友の京花ちゃんが来ました。そして、私に
「自分でやる方がいいよね。」
「うん。その方がなんだか冷たいって感じがしないもんね。」
と、話しているうちに、手と体は、全部塗り終わりました。次は、顔です。ファンデーションを白く塗るだけならまだ平気だけど、目もまゆげも、おまけに口紅までやらなくちゃならないのです。小学生までは、先生にメイクをしてもらいます。十分ぐらいでメイクが終わって、鏡をみたら、まるで怪物のような自分がいました。みんなは、きれいとほめてくれたけれど……。もう、何回も舞台に出ていても、やっぱメイクには慣れないなぁと心の中で思いました。(笑)。そうこうしているうちに、もう、衣装を着て幕の中です。一曲目の題名は、「夢のカーニバル」です。小学2年生から6年生までで踊ります。
「二十八番。夢のカーニバル。」
というアナウンスの声とともに、舞台へ忍者みたいに音をたてないで進んで行きました。出演者一人一人の名前が呼ばれます。
「●●●●。」
と聞こえたときにはドキッとして、心臓がはれつしそうでした。大丈夫……と思っていてもやっぱり緊張してしまいます。でも、明るくなったら、そんなことは気にしていられません。とにかく笑顔でニコニコ踊りました。プロローグが終わったら、幕の中に入って、バリエーションの出る位置に行きました。バリエーションのときは、手を伸ばす、つま先を伸ばす、ひざを伸ばす、などのいつも言われていることを注意して踊りました。バリエーションが終わったら、幕の中で友達と
「もっと、舞台にいたいね。」
「うん。いるだけじゃなくて、ずーっと踊っていたいね。」
など、話していました。でも、ゆっくりしゃべっているひまなんてありません。なぜかというと、もう、コーダ(エンディング)の位置に行かなくてはいけないからです。コーダは、精一杯やりました。終わったら、思った以上の拍手だったので、とてもうれしかったです。次の、中学生以上の踊りも、見たかったけれど、すぐに、楽屋に戻って次の衣装に、着替えなくてはなりません。
 二曲目の題名は、「コッペリア」です。この曲は、「夢のカーニバル」よりも好きな曲です。これで私は「仕事」の役をやります。エプロンが付いていてとてもかわいい衣装です。少し頭飾りが気に入らないけれど……。頭飾りは、まるでそうじのおばさんみたいな感じです。(笑)幕の中に行くと、みんなで打ち合わせをします。なぜかというと、プロローグで丸い円になるので、それをどうやってやるかとか、こういう並び順にしようとか、いろいろ確認をしなければならないのです。いよいよ始まるときはもう一回みんなで確認してから舞台にでました。舞台にでると、まるで、蒸し風呂みたいな暑さがおそいかかりました。そして、明るくなってから円のほうをちらっと見ると、とてもきれいな円ができていたので、ホッとしました。プロローグが終わり、幕の中に入りました。そしていよいよ、一番楽しみにしていた「仕事」のバリエーションです。これは、ルルベがとても長くできたので満足できました。コーダになると、また心配です。これは、最後にとても急いで走らないといけないところがあったのです。でも、ちゃんと音までに間に合って成功したので、とてもうれしかったです。
 今回の発表会は、今までにない大成功になりました。来年はもっとすばらしい発表会にしたいなぁと心の中で思いました。

   講評   nara

 一回一回の発表会に一生けん命取り組んで、「がんばった!」という実感を積み重ねていく……だからこそ、今回のような「今までにない大成功」をおさめられるのだと思うよ。暑い中での練習、たいへんだったでしょ。たいへんさが大きければ大きいほど、成功したときのうれしさも大きくなるね。舞台メイクもそのうちに、もっともっとうまくなることだろうな。(笑)
 オーロラちゃんの作文を読んでいて、「見えるところと見えないところ」について、先生は少し考えてみたよ。
 本番 ⇔ 練習
 舞台 ⇔ 舞台そで・楽屋
 メイク ⇔ 素顔
 笑顔でニコニコ ⇔ ドキドキ・心臓がはれつしそう
 ゆうがな動き ⇔ 疲れた体
見えるところの裏に、見えないことがたくさんかくれているのだなぁ。そのたくさんのものをかかえて、舞台の上でライトを浴びるのだね。今回の作文では、その「見えるところ・見えないところ」の説明がていねいにできているよ。
 「コッペリア」が終わったときの、みんなの様子・表情などを書いておいてもよかったかな。打ち合わせどおりうまくいったのであれば、みんなの表情も晴れ晴れとしていただろうね。
 大きな発表会の後で疲れていただろうけれど、すぐに作文を仕上げるとは、がんばりやさんだなぁ。感心、感心。このような取り組み方をしているからこそ、バレエも作文も、力を伸ばしていけるのだね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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