対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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気の変わり目 JR東海
「わしは、あやまりにまいりました。昨日、わしはここから帰るとき、息子さんから、あなたが死ねば息子さんが井戸を許してくれるときいて、悪い心になりました。もうじき、あなたが死ぬからいいなどと、恐ろしいことを平気で思っていました。つまり、わしはじぶんの井戸のことばかり考えて、あなたの死ぬことを待ちねがうというような、鬼にもひとしい心になりました。そこで、わしはあやまりにまいりました。井戸のことは、もうお願いしません。またどこか、ほかの場所をさがすとします。ですから、あなたはどうぞ、死なないでください。」
「お前さんは、心のええおひとじゃ、わしは長い生涯じぶんの欲ばかりで、ひとのことなどちっとも思わずに生きてきたが、今はじめてお前さんのりっぱな心にうごかされた。お前さんのような人は、いまどき珍しい。それじゃ、あそこへ井戸を堀らしてあげよう。どんな井戸でも掘りなさい。もし掘って水が出なかったら、どこにでもお前さんの好きなところに掘らしてあげよう。あのへんは、みなわしの土地だから。うん、そうして、井戸を掘る費用がたりなかったら、いくらでもわしが出してあげよう。わしは明日にも死ぬかもしれんから、このことを遺言(ゆいごん)としておいてあげよう。」
海蔵さんは、思いがけない言葉をきいて、返事のしようもありませんでした。だが、死ぬまえに、この一人の欲ばりの老人が、よい心になったのは、海蔵さんにもうれしいことでありました。
僕の友達に似た話があります。
僕の友達にA君という人がいます。
その人は、すぐにあやまります。
ぼくは、そういうひとは、嫌いですが、そのA君を見ていると(んかつ)、自分では、認めてないようです。
もし僕が、息子さんだったら、井戸を、海蔵さんに掘らしてあげていないでしょう。
この話を読んで、ぼくは、海蔵さんは、気が変わりやすいなーと、思いました。
講評 miri
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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