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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   色々な順位   ベッキー

 「あーあ東関東にいけないのかよー。」
 私には、色々な順位がある。吹奏楽のマーチングフェスティバルが4位だった。3位までが東関東に行けたのだった。とてもおしかった。東関東に行けるのが夢にまでも思っていたのだった私は、とても悔しかった。もっともっと優勝し続ければ大阪まで行ってたこ焼きが食べられたのにな。と思った。私はたこ焼きがどうしても食べたかった。どうしてかというと、もう一年も食べていないからだった。練習のときは、いつも麦茶を凍らせたものか、水筒に麦茶と氷を入れたものかどっちかだった。麦茶を凍らせるとまるでコーラのようだ。コーラをコーラせると「コーラ!」と怒られた。(ダジャレ)とても暑い中、すごく頑張った。休憩が終わると、なんか嫌な感じがしたけれど我慢をした。でも残念だったと思う。曲では、いつも一番を吹いている。
 運動会で二年生の時、かけっこと障害走をやった。両方とも3位だった。どうしても一番にはなれなかった。一番になるのはむずかしかった。今年の運動会は、障害走が2位だった。一位を取ったのは、あやちゃんという子だ。私はその子があんまり好きではなかった。どちらかといえば嫌いだった。その子は練習の時、言葉に出して
「絶対負けない。」
と言っていたのだ。(それを言うんだったら心の中で言えよ!)と思った。一位でなくて悔しかった。しかも、あやちゃんが一位だともっと悔しかった。そしたら他の子が一位のほうがよかったと思った。
 一位というものはとても難しいものだ。吹奏楽でも、とてもたくさん努力したのに一位にはなれなかった。それはもっと上手な学校がいたからだと思う。一位をとるには、努力とあと何かが必要なのだとわかった。 

   講評   nara

 今回は、一位に「なれなかった」ということを題材にしたのだね。一位になりたかったのになれない、それはとてもくやしいことだ。ブラスも運動会もね。だけれど、このくやしさがあるから、次にがんばろうという思いも生まれてくるし、一位になったときのうれしさもより大きくなるのではないかなぁ。残念な思いをたくさんしてしまったけれど、それをこれからのパワーに変換(へんかん)できるといいね。
 負けたくないという思いを口にして、表に出している友達を見ると、ギラギラしすぎていて嫌な印象を持ってしまうね。日本人の多くは、「不言実行」というのが好きみたい。口に出しては言わないけれど、しっかり実行するということね。
 一位をとるのは難しい! 本当にそのとおりだと思うよ。順位というものは、自分たちだけで決まるわけではない。手を抜いていても、周りのレベルが低ければ一位になれる。ブラスのように、がんばっても一位になれないこともある。「努力とあと何か」とは何なのだろうね。運かな。偶然かな。タイミングかな。「何か」の正体を、ベッキーちゃんなりに明らかにしてみるといいかもね。
 一位になることはすてきなことだし、うれしいことだ。だけれど、それと同じくらいに、一位になるために何をしてきたか・一位になった後どうするのかも大切なのだろうね。また、一位になれなかったのはどうしてか・一位になれなかったからどうするのかも、同様に大切だと思うよ。
 先生は、ベッキーちゃんと電話で話しているからわかるけれど、この作文を初めて読んだ人は「東関東」「大阪」が何のことなのか、わかりにくいかもね。「東関東大会」「大阪である全国大会」などとするといい。ちょっとしたことだけれど、ぐっとわかりやすくなるよ。
 進級テストは合格。一位になったことが見つからなかったけれど、「なれなかった」からこそ、しっかり考えを深めることができたと思うよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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