対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2426 今日3110 合計55446
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   サトシワールド 第13章 進撃 第14章 反乱   10人隊隊長

どうなる事やら……。
サトシ達はまだ片付けをしていた。
「まだ終わらない。はあー。うっぎゃー」
と、サトシが文句を言いながら机を直していた時。指を思いっきりとんかちで殴ってしまった。
「大丈夫かー」
と、シンが心配そうに聞いた。
「なっなんとか」
と、指を振るわせながらサトシが答えた。
その時またシクラが帰ってきた。しかし今度は
「みんな出番だ。出陣要請が出たぞ。それと、嬉しい特典付き。今罪を持っている人の中で1番よくやった人は罪を免除だって」
と、掛けこんできた。
「よし。罪を返上する」
と、サトシは1人で燃えていた。
「で、募集期間は? 」
と、ノリが聞いた。
「二日間だ」
と、シクラが答えたのを聞いて、全員今までの倍のスピードで作業に没頭した。そしてなんとウララまで参加していた。
そしてその日は全員徹夜で作業をし、翌日の午前中に全ての作業が終了した。
その後、全員急いで出発準備を整えて、傭兵団の出撃登録所に全員で出頭した。
「登録をお願いします」
と、サトシが言うと、記録係の兵士が、
「全員の名前と傭兵団の名前を」
と、聞いてきたので、
「サトシ傭兵団。所属構成員。デモン。アジラ。シン。アツシ。ユウ。マサ。ノリ。シクラ。ウララ。タカ。トモヤ。ジュン。ワタル。隊長はこの俺サトシ」
と、答えた。
「よしいいだろう。しかし犯罪者2人かまあいいだろう。新規加入者は必ず報告する事いいな。じゃああっちで待ってくれ」
と、面白い物でも見るかのように言い捨てた。
「わかった」
と、サトシはそっけなく答えた。
その兵士は、青空の中に広がっている広い闘技場を示していた。中には、何百人もの傭兵が集まっていた。
「皆考える事は同じなんだな」
と、ワタルが呆れた顔で呟いた。
「まあいいじゃん俺達も同じような事してんだから」
と、サトシが気楽に答えた。
そしてサトシ達は、闘技場に入っていった。中は以外にうるさかったので、サトシ達は、はじの方に寄る事にした。
しかしその途中でサトシは筋肉が隆々している、いかにも強そうな男と、肩がぶつかってしまった。
「あっ。すいません」
と、言ったが謝ったが、いきなり胸座を掴まれてしまった。
「ぐは。なっ何を? 」
と、首を掴まれながらサトシが反抗した。
「すいませんだー。すいませんですんだら軍隊いらないんだよ。この俺を豪腕のサヤン様だと知ってぶつかったのか。あん? 」
と、言われてしまった。
「悪い。聞いたこと、ゲホッ、無いんで。それにしても俺のことを知らないのもすごいな」
と、言った瞬間。サトシはサヤンの手の中から消えていた。
「なに? 」
と、サヤンが辺りを見渡している隙に、サトシはサヤンの首筋に、剣を当てていた。
「なっ。お前何者だ? 」
と、聞いてきたのでサトシは、
「『疾風』のサトシと聞きゃあ有名だろう」
と、答えた。
「なっ。何だと。クッソウ」
と、諦めたかのように、首を垂れたので、サトシは、剣を収めた。
しかし、サヤンの口から意外な言葉が出て来た。
「俺がこんな事で恥をかいたんだ。責任をとってもらおう。勝ち負けありの決闘だ。勝敗は生きるか死ぬかだ」
と、決闘の申し込み。
「まあいいよ。丁度暇だったし。お前なんかには片腕で充分だ」
と、自身まんまんのサトシ。
そして、傭兵団の集まっている中央が空き、サトシとサヤンが真ん中に残った。
そして、2人とも各自の武器を構えた。サトシは長い剣を、サヤンは斧を構えた。審判はシクラがやってくれる事になった。
「これよりサトシVSサヤンの試合を行います。両者は前に」
と、シクラが言ったので2人とも前に進み出た。
「俺を侮辱させた事を後悔させてやる」
と、サヤンが斧を振り回しながら言うとサトシはため息をつきながら、
「弱い奴ほどよく吠える。手加減してやるよ」
と、おもいっきり侮辱した。
「この野郎。ぎったぎたにしてやる。覚悟しろ」
と、サヤンが切れ掛けながら構え、サトシが落ち着いて構えたのを確認してシクラが、
「始め」
と、声を掛けた。
その瞬間。サヤンは斧を振り上げ、サトシに一気に詰め寄った。
「これで終わりだ。もうここまで来たら避けきれまい。ハッハッハッハッハー」
と、サトシの上から斧を急降下させた。
しかし、それでもサトシは、1歩も動こうとはしなかった。
「死ねー」
と言う気迫と共に、サトシは真っ二つにされた。と、誰もが思った。もうもう砂煙がサトシのいた辺りから上がり、なにも見えなかった
その時。
「弱いな。それでよく豪腕のサヤンだ、なんて名乗れるなー」
と、サヤンが振っていた斧の上に乗りながら、サトシがいかにも呆れたというように首を下に垂れていた。
「今度はこっちの番かな。よっと」
と、サトシは斧から降り、充分間合いを取ると、
「大いなる自然の力を司る火の精霊よ。我の声に従いその力を解放せよ。ブレイ・グラム・メティオスト・バイ
ト。振りそそげ。グラドガノン」
と、火の魔法を唱えた。いきなり周囲の温度が上昇し、火球が振り注ぎ始めた。
「なっ。なにー」
と、サヤンは言うが早いか、逃げ出し始めた。
「逃がさん。この世の至る所を自在に動き回る水の精霊よ。その力を貸し与えよ。アルヤ・ウスム・ウォクタード・ラシーム。奴を止めろ。ウォーターウォール」
と、サトシが唱えると、いきなりサヤンの下から水がほとばしり、サヤンが水に包まれた。
「がっ?がぼがぼがぼ」
と、サヤンは水の中で苦しそうに息を吐き出していた。
「だから言っただろう吠える奴ほど弱いんだって終わりだ。万物を全て凍らせる氷の精霊よ大いなるその力においてあれを凍らせたまえ。ウスム・クラッド・フロスティッド。殺れ。アイシクルフロスト」
と、サトシがまた唱えると、サヤンの入っている水が一瞬で凍った。周りにいたサヤンの部下は、
「なっ」
「サヤン様」
「馬鹿な。こんなに簡単に」
等と、愕然としていた。そしてそのうちの1人が、
「畜生ー」
と、叫びながら突っ込んできた。男がいた。
「馬鹿が。まあいい。おおおお、この世界で最も強き力を持つ雷の精霊よ。我にその強き力を授けたまえ。ライト・バノム・ボルティック・グレイク。死ね。サンダアロー」
と、唱えるとサトシの周りに無数の光の矢が出て来た。
「殺れ」
と、サトシが一言言うと、全ての矢が一気にその男に降り注いだ。
「ぐあああああー」
と、残して、その男も死んでいった。
「お前らも死にたいか」
と、サトシが冷たい声で聞いた。
「くっ」
と、おとなしく引き下がるとサトシは、
「ふっ。お前ら行くぞ」
と、一言残しサトシはその場をあとにした。
そして、数分経った時。
「これよりデュランの大将軍からお言葉を頂く」
と、司会がいきなり言った。
「オホン。皆も知っての通り相手は特殊機動部隊だ。気を締めて掛からなければ死ぬと思え。よいな。以上だ」
と、述べ、壇上から降りた。
「ではこれより進撃する順番を説明する。魔道傭兵団は西街道を通りカルドへ……通りカルドへ。サトシ傭兵団は東街道を通ってカルドへ。旅費その他の金額は、こちらから一万S用意させてもらった。足りない分は各自で補うように。それでは健闘を」
と、司会が喋りおわったのを聞いて、サトシ達はすぐに町で、武器などの調達をした。
「行くぞ。いざ懐かしきカルド国へ」
と、言い放ち、サトシ達は進撃を開始した。
カルド国に向かって……。
『しかし、これからどうなる事やら』
こんな事になるとは……。
サトシは目の前に門を見ていた。時刻は午前一時見張りはさっき調度やり過ごしたとこだった。
「さてと。久しぶりだなこの城に忍び込むのは」
と、サトシは門の端っこにあるサトシしか知らない秘密の扉を開けた。引き戸だが、ガラガラガラと、さびた鉄が軋む音がしたが、扉はなんなく開いた。
そして、サトシは一気に城内に入り込み玉座の間に向かって行った。
何故サトシが秘密の扉を知っているのか、サトシは昔この城に忍び込んで、情報を手に入れようとした時に、自分が入りやすいように何処かに秘密の扉がないのか、密かに城の図書館で調べたのだった。(もちろん入室不可と書かれているところ)
さらにサトシは、いくつか知っていたが、ここから入るのが1番玉座の間に近かった。(正確にいうと玉座の裏に通じているのもあるが、落石で潰れてしまっていたからである)
そして、仕方なく、この道を使っているのであった。
『久しぶりだけどなにひとつ変わっていないな。家具の1個1個の配置まで。さすがだよハイド。久しぶりに血が騒ぎそうだ』
と、サトシは玉座の間に入ろうとしたその時。サトシの首筋に剣が当てられた。
「これはこれは。ようこそいらっしゃいました。このこそどろが。この城に忍び込んだのが運の月だったと諦めるんだな。グッバイ」
と、剣が動こうとした瞬間。サトシは相手の手の内から消え、しゅんそくに呪文を唱えた。
「万物を全て凍らせる氷の精霊よ大いなるその力においてあれを凍らせたまえ。ウスム・クラッド・フロスティッド。殺れ。アイシクルフロスト」
と、サトシが唱えると相手は足元から凍り始めた。
「なっ。なにー。クッソウ侵にゅ…う……」
と、大声で仲間を呼ぼうと努力をしたが、サトシの放った氷は勢いを増して、そのまま相手を一気に凍らしてしまった。
「さてこの死体どうしようかな見つかると厄介なんだよな」
と、辺りを見渡すと、ちょうどいい所に倉庫があったので、サトシはその氷付けの死体をその倉庫の置くにしまい込んだ。
『しばらくは持つだろうそれより仕事仕事と』
と、サトシは元の扉の前に戻ると、近くの床を調べた。万が一なにかあったら生きて帰れないかもしれないからだ。(1回落っこちた事あったし)
そしてサトシは扉を開ける万能鍵を取り出すと鍵穴に刺し込み、鍵を回した。サトシはなんなく玉座の間に入り込んだ。その暗闇の中に、月影に浮かぶ1人の人影があった。
「久しぶりだな。部下に命じれば正門から堂々と入ってきてやったのに。手の掛かるのは相変わらずみたいだな」
と、月影に浮かぶ男に話し始めたサトシ。
「本当かねー。お前の事だから慎重に慎重を重ねてお前しか知らないルートを通ってきたんじゃないか?俺はそう思うが」
と、相手も答えてサトシに対応した。
サトシ達はカルドに到着してからすぐサトシの家に落ち着いたが、やはり傭兵だということがばれて、ハイドの部下に目をつけられ、ついにハイドから手紙がくる羽目になった。時刻は午前2時。玉座の前で待つという吹き矢に手紙をくくりつけて送られてきた。サトシはこの事を全員に内緒にして、家を出て来たのだった。
「さて本題といこうか。何でカルドを裏切ったんだハイド」
と、聞くサトシ。
「なぜ?お前の口からそんな言葉が出てくるとは笑えるね。あんなに仕事にしか目がなかったお前がクックックックック。あの方は全てを叶えてくれた。俺がここの城主になりたいと一言言えば完璧な作戦を立ててくれた。国王の信頼がいくら厚くても俺が城主になれるわけではない。だから殺してやったんだよ。この剣でお前のように」
と、いいながらハイドが剣を抜くと、ハイドの姿が消えた。
「昔の速さはご健在か。昔の友は今日の敵になったか。逆の意味になったな」
と、言うとサトシは、瞬時に剣を背中に向けた。
キン。
金属同士がぶつかり火花が散った。そしてハイドが空中で1回転している隙に、
「死ね」
と、一声置いてサトシは跳び上がった。が、ハイドはそのままの態勢から壁を蹴り、サトシの方に跳んで来たのだった。
「なっ。しまった」
と、体を捻らせなんとか避けようとしたが、サトシは一瞬遅くして、わき腹を切り裂かれてしまった。
「グッ」
と我慢したものの、サトシはドサッという音を立てて、地面に墜落した。
「ハーハッハッハッハッハッハッハッ。お前も昔と少しも変わらないな。だが……お前はここで死ぬんだよ。仲間になるなら見逃して俺の部下にしてやらんでもないがな。お前の実力はよく知っているからな」
と、勧誘するハイド。
『また何処かで聞いた台詞だ』
と、サトシは思いながらサトシは剣を構えなおした。
「生憎お前に負けるような修行は積んできてないね。お前には意地でも勝ってやる」
と、強がって言うサトシ。
しかし、顔は苦痛で歪んでいた。
「顔と台詞が会ってないよサトシクックックックックックックックック。面白い面白い」
と、笑いながら喋るハイド。
「考えが甘いな。俺はお前に勝てると断言したんだ。今日は分が悪いから引かせてもらおう」
と、一言置くとサトシは、呪文を唱えた。
「この世の至る所を自在に動き回る水の精霊よ。その力を貸し与えよ。アルヤ・ウスム・ウォクタード・ラシーム。奴を止めろ。ウォーターウォール。
万物を全て凍らせる氷の精霊よ大いなるその力においてあれを凍らせたまえ。ウスム・クラッド・フロスティッド。殺れ。アイシクルフロスト」
と、サトシが唱えると、ハイドとの間に水の壁ができ、一瞬にして凍りついた。
「ふっ。いいだろうこの勝負貸しておくぞサトシ。だがいつか後悔するぞ。俺の部下にならなかったことをな。アーハッハッハハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハー」
と、高笑いを耳に残し、サトシは元来た道をひき返し始めた。
『ふう。今回はなんとかなったがまだまだあいつには勝てそうにないな。もっと頑張らなきゃな』
と、サトシは自分を励まし、家に帰った。
翌日真っ先に口を開いたのはマサだった。
「なあサトシ昨夜何処にいってたんだ? 」
と、サトシに聞いてきた。
「へっ?何のこと?俺には覚えがないが。お前が寝ぼけてただけじゃないか」
と、しらをきろうとしたサトシだが、
「おかしいだろう。俺達全員で家中捜したんだぞ。それなのに何処にもいなかったんだから」
と、シンが怪しいという顔で覗き込んできた。いかにも嘘ついてますという様に、サトシの額に汗が浮かんできた。
『怪しいもっとせめてもよさそうだな』
という表情が全員に見られた。
『やば。逃げるが勝ちだな』
と、思った瞬間、サトシは全員に羽交い締めにされ、床にうつぶせにされた
「何をすんだよ。仮にも俺は隊長だぞ」
と、反抗したものの、後ろからつぼをおされ、脇をくすぐられてなにもできない状態だった。
「ぎゃあーーーーーーーーーーーーーーー」
という悲鳴だけが家の中に響いた。
「やっ、うひゃ、やめてくれ。いた。うひゃひゃ何でもいた喋るから。うひゃひゃひゃひゃ。いたた」
と、笑っているのか痛がっているのかわからない状況でサトシが言ったので、全員がサトシから離れた。
「き、昨日は夜そこらへんを散歩してたんだよ。久しぶりの町だからな。はあはあ」
と、サトシが言ったので、とりあえず全員信じる事にした。
「しかしまだ本隊こないのかな。あれから何日くらい経ったんだ」
と、ノリが聞いたので、シクラが答えた。
「ただいま本隊は旧街道で機動部隊と交戦中です。しかし機動部隊の方が不利のようです。そろそろここも落ちるんではないでしょうか」
と、見事に解説したシクラを全員が拍手した。
こちらは旧街道ハイドの部隊は明日引き上げる予定だった。
「ハイド様。今日の戦死者を報告します。現在我が軍は3万。相手はやっと5万です。どうされますかやはり城に退却をされるんですか? 」
と、兵士が聞いた。
「仕方ない。全軍に伝えろ。城に引き返すと。大至急だ。時間は明日の午前3時だやみにまぎれて逃げるぞ」
と、ハイドが命じると兵士は、
「はっ」
と、一言残し天幕を出ていった。
『城でならなんとかなる。なんとか』
と、ハイドは自分に言い聞かせた。
翌日。ハイド軍はついに城に逃げかえったという報がサトシ達にも入った。
「よし一気に城を攻めるときが来たぞ。全員戦いの準備をしろ。もうじき開戦だ」
と、意気込むサトシ。
そして、3時間後、セラルの魔道部隊が城門を突破し一気に全員が城内に突撃を開始した。
サトシ達は1番は早くなだれ込めたサトシしか知らない秘密の、抜け道を通ったからである。
「行くぞ」
と、言うとサトシ達は城内に流れ込んだ。
「邪魔だ。邪魔だ」
と、豪快に斧を振るうシン。
「そらよ」
と、剣を相手につきたてるアツシ。
「そりゃ」
と、いいながら剣を振るうデモン。
「援護する」
と、槍を相手の懐に刺すアジラ。
「……」
この頃めったに喋らなくなってきたマサ。
「絶対におかしい」
と、弓を引き縛りながら、味方を援護するユウ。
「ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハ。死ね死ね」
と、またまた人格を変えながら槍をやたらと振り回すノリ。
「まだいるのか。この城予想以上に広いな」
と、考えながらサンダーを唱えるシクラ。
「早く行きたいんだから邪魔しないで変態」
と、相手に散々わめき散らしながら、槍を繰り出すウララ。
「このあとで金貰えればいいかな」
と、開き直りながら厚い鎧と槍で、味方を守るタカ。
「これで楽な暮らしができる」
と、まだ先のことを考えながらサンダーを放つジュン。
「くらえ。アビアスト」
と、落ち着いて闇魔法を放つトモヤ。
「あの兄貴についてると面白くてしょうがない。ミィル」
と、自分の兄を評価するワタル。
個人の能力を限界にまで引き出し、サトシ傭兵団はついに単独で玉座の間の前に到達した。
ガタン。
という音を立てて扉を開けサトシ達は中に流れ込んだ。
しかし、中には人が1人立っているだけだった。
その時、急にサトシが声を上げた。
「はっ。お前は。しまった。全員ここから出ろ」
と、サトシが命令したが、全員、
「えっ」
と、首を傾げた。
その瞬間を、相手は逃さず、
「死ね」
と、一言残し、全員に斬りかかっていた。
「ぐあああああーーーーーー」
と言う声だけを残して、サトシ以外は全員その場に倒れふした。
「くっ。きさまー」
と、サトシは怒りながら相手に斬りかかった。
キン。キン。ガキン。
と、2人の刃が重なり火花が飛び散った。サトシが攻撃をすれば相手が避け、相手が攻撃をすればサトシが受け止めるといった戦いが行われていた。
「ハイド様の邪魔をする者は全て殺す」
と、やる気まんまんの相手と、
「くっ。勝った事無いんだよなお前に」
と、少し引き気味のサトシ。
サトシの相手をしているのは、剣のギハークと呼ばれている男で、ハイドの右腕としてとても厚い信頼を得ていた。
その他、全ての剣を自在に操り、また相手に対し巧みな戦法で斬りかかってくるので、1回戦っていても今度は別の戦法で戦ってくるので勝てる訳がなかった。
「くっ。もおめんどくさい。この世の至る所を自在に動き回る水の精霊よ。その力を貸し与えよ。アルヤ・ウスム・ウォクタード・ラシーム。奴を止めろ。ウォーターウォール」
と、サトシが唱えるとギハークの下から水がほとばしり出た。
しかし、ギハークは高くジャンプするとそのまま横に避け、避けた。
「この野郎。この世界で最も強き力を持つ雷の精霊よ。我にその強き力を授けたまえ。ライト・バノム・ボルティック・グレイク。死ね。サンダーアロー」
と、光の矢を出して対抗した。
「むっ。くっ」
と、相手はジャンプしてなんとか避けようとしたが、足にかすってしまった。
そのまま相手は落下し、サトシの
「この世の至る所を自在に動き回る水の精霊よ。その力を貸し与えよ。アルヤ・ウスム・ウォクタード・ラシーム。閉じ込めろ。ウォーターウォール」
と、水の魔法に捕らわれてしまった。
そしてサトシは水の量を調整し、首だけを出してやった。
「遺言だけでも聞いといてやる。それとハイドの居場所をはけ」
と、聞いたが相手は口を割るより先に、
「フッ。このまま捕まるより」
と、言った瞬間。相手の顔が歪み、そのまま死んでしまった。
「なっ。毒か。チッ。仲間を殺してまで逃げるか。ハイドめ」
『何でこんな事に』

   講評   kira

 10人隊隊長くん、こんにちは。あれれ? 今回は「感想文」に挑戦ではなかったっけ?(笑)やはり、スピーチの原稿の調整に時間がとられてしまったかな。堂々たる政見放送となったでしょうか。
 ストーリーはこの章あたりで怒涛の展開をむかえていますね。一気に読んでしまいました。最大の敵をむかえて、サトシの強さが際立ってきましたね。

 例によって、誤文訂正

「畜生ー」
と、叫びながら突っ込んできた。男がいた。
   ↓
と、叫びながら突っ込んできた男がいた。

運の月だったと諦めるんだな。→ 運の尽き(命運が尽きて最後の時が来たこと)

 ハイドとサトシはもっと深い因縁があるんだよね。と、次回に期待。

 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)