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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   季節感のある暮らし   ともっち

 「はあ、間に合った。」
私はいつも自転車を急いでこいで学校に行っているが、最近は学校に着くととても気持ちがいい。なぜならついこの間までは、学校に着くと暑くて朝から汗をかいていたが、最近は風が涼しくてさわやかな気持ちになれるからだ。私の中では秋というと“紅葉”というイメージだったが、最近は肌で秋になったのだということを感じることができる。私は季節感のある暮らしを大切にするべきだと思う。
 そのための第一の方法はそれぞれの季節についていろいろなことを知ることだ。特に食べ物に関しては、今では一年中食べられるものが多いが、やはり一番おいしい旬の時期に食べたいものだ。旬の時期を逃さないためにも、季節についての知識は必要だ。私は果物が好きなのでよく果物を食べる。そしてこの前、ふと「最近りんごを食べてないな。」と思い、母に言った。すると母は
「りんごは秋の果物だから、もう少ししたら買ってくるね。」
と言った。りんごは売っているのにどうして買わないのだろうと思っていた私は、この母の言葉によって「りんごは秋の果物だ」という、おいしい果物を食べるための新たな情報を手に入れることができた。このように季節について知ることで、季節感のある暮らしをすることができる。
 第二の方法としては季節に触れることのできる行事に参加するということだ。私の家の近くには北野天満宮という神社があるが、その神社では10月になると「ずいき祭り」というお祭りを行う。ずいき祭りの起こりは、豊かな秋の収穫を神様に報告し、豊作に感謝するということから始まった。そしてその神輿の屋根が野菜のずいきでできているということから、「ずいき祭り」という名がついた。(歴史実例)ずいき祭りでは巡行をするが、私も幼稚園の時にこの行列に参加した。顔を白塗りにして、扇子を持ちながら行列を歩いて、最後に神社に帰ってきて八乙女田舞を踊った。私は幼稚園の3年間これに参加していたので、10月の初めになると「そろそろずいき祭りだな」と思い、昔のことを思い出す。そして今年はつい先日行われ、私の時と同様に今なおも引き継がれていた。このように季節の行事に参加することで季節を感じることができる。
 確かに季節感のある暮らしよりも、便利な暮らしの方が役に立つ。冬に石油ストーブをつけるのは日本の冬らしくていいが、リモコンをピッと押して暖房をつけるほうが簡単で便利である。「季節はただ通り過ぎるのではなく、人が感じるためにやってくる」。従って私は季節感のある暮らしを大切にするべきだと思う。

   講評   huzi

 季節感のある暮らしという題名で、季節感たっぷりの意見文を仕上げましたね。秋らしいエピソードをうまく盛り込んだ佳作です。
  今回から新しく加わった項目が、●歴史実例●長文実例です。
 どちらも、似た形の書きかたを練習してきているともっちさんにとっては難しくないでしょう。歴史実例は着眼点が大切。単に歴史上のできごとを取り上げるばかりではなく、芸術や文学作品の中から取材してもいいのです。自分の心の中の引き出しを開けて、よく観察してみると、今回のような個性的な例が見つかりますね。
  さわやかな状況説明による書き出し。自転車が気持ちいいのは秋。朝の通学の様子を生き生きと描写できました。【当為の主題】への流れもOKです。
  【方法】は、具体的で等身大の意見を書けたね。まったくそのとおりだと共感しながら読みました。最近は年中手に入る農作物も、旬を知ることでおいしく味わうことができるのです。「ずいき祭り」の例は、とても興味深いです。「祇園祭」を書くよりも、秋の季節に沿った流れになるし、自分らしさのアピールにもなりますね。季節の風情を感じさせる祭りに参加できるのは、古都に育ったともっちさんならではです。
 「季節はただ通りすごるのではなく、人が感じるためにやってくる」。読む人の感性に問いかけるような【自作名言】ですね。たしかに、人が感じるときに、季節は訪れるのでしょう。
 字数も1000字を見事にクリア。スタートは快調ですね。

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