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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生き物の名前   さぼてん

 「○○ぃ。」
と、私は呼ばれている。本名も○○だ。名前の由来らしき由来は特に無いらしいが、いくつか考えた中でこの名前、漢字の画数がぴったりあったから、この名前になったらしい。それでは、候補に上がった理由はというと、呼びやすいから。だそうだ。そして、両親がこの名前を私に付けたとき、なかなかあだ名はつけられないだろうと思ったそうで、私は今、主に「○○」または「○○ちゃん」と呼ばれている。そして、この「○○」をいいことに「○○なんだから先いってよ」等といわれることが度々ある。実は、私の名前は「あや○」になるかもしれなかったらしい。自分の名前が「あやか」とか「あやこ」などになるのかもと考えてみると気味が悪い。
 誰でもそうだと思うが、自分の名前を呼ばれると、ぱっと反応してしまうだろう。それが、相手が自分の事を呼んだ場合ならいいのだが。「○○」という単語なんて、日常会話でよく使われるもんだから、すれ違い様に「—————○○——。」なんて会話をされると、振り向いてしまって赤っ恥だったりする事がよくある。これが「あやか」とかだったら日常で使われる事がなくてよかったのになぁ・・・(涙)とも思う。
 また、人間にとって名前が変わるのはほとんどないことだが。魚にとって見れば、名前が変わるなんてしょっちゅうの事だ。例えば鰤は、関東地方ではワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ。関西ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリ。と年齢(?)と場所によって八つにも分けられる。例えば鰤が人間の言葉を理解したなら、東京で泳いでいたときは「あ。ワカシ!」なんていわれていたのに、ちょっと大阪まで出かけたら「あ!ハマチや。」なんていわれたりしたり・・・。人間だって昔はよく名前が変わったらしい。今ではそんなこと無いし、「名前変えるよー」なんていったら嫌がるだろう。
 人間にとって名前とは一生その人についてまわるものだ。それは犬でも、猫でも、植物でも(魚は例外だが・・・)同じで、呼ばれたら、ふと振り向いてしまうものなのだ。だから○○は死んでも○○だし、鯛は腐っても鯛なのだ(?)
「ひまわりぃ。」
と言われて振り向く向日葵はおかしいけれど。

   講評   yama

 こんにちは。今回は私の名前という課題でしたね。ふだんはさほど意識はしていなくても、やはり別の名前だったらと思うと落ち着かないですよね。自分と密接に関わる名前について考えてみるいい機会になったでしょうか?

<構成>書き出しの結びがかっこよく決まりました。自分が呼ばれているシーンの会話から書き出しておいて、植物を呼んでいるシーンで結んでくれました。ユーモアもたっぷりですてきです!
<題材>聞いた話ということで、名前がかわる魚のことを書いてくれました。確かに人間が勝手に名づけているだけですが、魚が人間の言葉を理解できたらややこしいでしょうね。
<表現>たとえを入れるのは忘れていますが、ことわざの引用はばっちりでしたね。それどころか「早紀は死んでも早紀だし、鯛は腐っても鯛なのだ」というのは自作ことわざといって、中学生で練習する項目になります。さぼてんちゃんの文章のセンスが光っていますね!
<主題>「人間にとって名前とは一生その人についてまわるものだ」と一般化でまとめてくれました。あだ名などはあったとしてもやはり自分の名前は特別なものです。今後も人の会話に振り向いてしまうことがあるかもしれませんが(笑)それも含めて自分の名前をかわいがってあげてくださいね!

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