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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   運は見つけるもの!   くろーばー

 「笑う門には福が来る」のであり、向こうからやって来ることはけして無い。いつも暗い顔をしていても運は逃げていくし、理由を突き止めないままにしておき全てを「運のせいだ」といって嘆いている人にも運はよってこない。日常生活のこまごました事の積み重ねが幸運を呼んでくるのだ。困難や不運は自分の過去の行いの結果であり、幸運にたどり着くにはそれなりの苦労や努力が必要なのだ。困難の無い人生など無い、これこそが人生の運を考えるときの大前提である。
 私はつい最近バレエである技が出来なくて「あーあ。あの子は何で出来るんだろう。」などと思っていた。だがしかしそれは誰のせいでもなく運のせいでもなく、自分のせいである。その子は人一倍影で練習しているのかもしれないし、コツを自分で見つけ出したり、先生の言うことをきちんと聞いていたりしたのかもしれない。私がやっていなかったことをやっていたのか、と思えば納得した。だがいずれにしても自分がそうしようと思って自主的に行ったものだ。そういう良い結果はそれまでに何をやってその時に望んだかによって変わってくるものだ。運はもともと自らが作るものであり科学的根拠の無い一種の気休めとも言えるかもしれない。
 ところでこの長文をよんだときに思ったのだがくじ引きはどうなんだろう。例えば「宝くじ」ならあたる場所や確率をチェックし、情報を集めて買う人よりも適当に買った人が当たったりるすることも多い。それは運というべきだろうか。私は運というよりたまたまと言うべきだと思った。運は努力をして手に入れたものだが宝くじは別に努力なんてしなくてもタイミングよくそのくじを購入すれば当たるし、たとえどんなに努力したからといって絶対に当選するとは限らないのだ。くじだってそれを引いてしまったのは自分自身だから自分が責任を取るべきだし、もしそれを選びたくて選んだわけではなかったとしても自分の手が(笑)それ、と決めたのだから結局は自分が原因であることがわかる。
 人間にとって運は原因が必ずある。あの時失敗したのもテストで百点が取れたのも理由があってそうなったのだから全て運になすりつけなくてもいい。「まかぬ種は生えぬ」というように何事もやらなければ始まらないから、幸運が来るのを待っているのではなくて自分から幸運を招くような努力を日々持続し、常に笑って明るく過ごして生きるべきだ。私はこれからいつも笑って、自分から幸運になれるような努力をし、大人になっても笑って生きていけるようにしたい。

   講評   yoo

 くろーばーさん、こんにちは。「運」という物の本質を深く考えることができましたね。文章の構成は、今回も素晴らしいですよ。運は、天からもたらされるものではなく、自分自身の心の持ちようや、努力によるものだというしっかりした意見を表せました。大変よくできました。

<第一段落>
 ●要約……長文のあらすじと主題を、自分の言葉で紹介することができました。文章の作り方がとても上手です。感心しましたよ。
<第二段落>
 ●体験実例(前の話)……バレエの練習のときのことを、自分なりにしっかり考えている点がとてもよかったです。上手な子は、それ相応の努力をしているのでしょうね。くろーばーさんも、よくがんばっていることでしょう。
<第三段落>
 ●聞いた話……宝くじの場合はどうなるのかというユニークな考察ができました。この場合はちょっと考えてしまいますね(笑)。ユーモア表現も、とても上手ですよ。よくできました。
<第四段落>
 ●ことわざの引用……「まかぬ種は生えぬ」というのは、格言のような良いことわざです。くろーばーさんの感想の内容にぴったり合っていますよ。
 ●一般化の主題……「運は原因が必ずある」という意見は、とても共感しますよ。運の良し悪しは、結局は自分がしたこと(原因)の「結果」とも言えますね。一般化のキーワードを、しっかり使って、上手に結べました。
        

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