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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   笑う門には福が来る   ウサリン

「笑う門には福が来る」のであって、福が来るから笑うのではない。自分から運をよせつけないでおいて、「私は運が悪い」となげいている人は多い。いつも暗い顔していれば運もにげていく。悪口ばかり言っていても、運はにげていく。 
 わたしはこの話をよんで、2段落目の最初の方にある、「運と見えるものは日常の生き方の結果である。」というところが、とても心に残った。
 私は思った。『福というのは、本当にこの話の言うとおり自分の行動にかかっている。』ということを。では、例を挙げてみよう。『仮に、Aちゃんという子がいる。その子はいつもとても暗い。また、Bちゃんという子がいるとしよう。その子はいつも悪口ばかりいったりする。そして、Cちゃん。この子は、いつも太陽のように明るくて悪口を言わない。』さぁ、この3人のうちでどの子が1番友達になりやすいだろうか。私だったら、この情報だけだと、Cちゃんと答える。多分、他の人も絶対Cちゃんと答えるだろう。だから、私もみんなに好かれるCちゃんのように、できるだけ明るく接している。また、悪口をいわないように心がけている。
 私はもう1つ心に残ったところがある。それは、34行目にある『日々の積み重ねの結果そうなった』というところだ。私は、また例えてみた。『いつも水泳の練習をしているDちゃん。彼女はとても水泳が好きなので水泳選手という夢へ向かって毎日毎日練習をしている』。さて、このDちゃんは10年後に夢だった水泳選手になっているだろうか。この場合、Dちゃんはくじけずに毎日毎日ちゃーんと練習をしていれば、きっと選手になっているだろう。私も、ちゃんと目標に向かってきちんと勉強している。 
 人間にとって幸運というのはその名の通り、人を幸せにしてくれる運なのだ。私は、最初このような幸運をくれるのは、神様なのだと思っていたが、幸運をくれるのは自分なのだ。        
 


   講評   yuu

     

 かなちゃん、こんにちは。
 共感できるところの多い長文だったようですね。読みやすく、主題もかなちゃんの意見と通じるものが多くあったようでとてもうれしいです!
 私もこの話をじっくり読んでみて、とくに強く心に残った文をチェックしてみました。二段落にある『毎日のささいな生活上の連続が大きな幸運や不運を運んでくる』は、「なるほど! 確かにそうだな。」と感じたところです。また、センテンスとしては『 毎日の生活の積み重ね』や『困難のない人生などない』という言葉は印象的でした。(かなちゃんとほぼ同じところに感銘(かんめい)を受けたのです。)自分の生活に照らし合わせて想像してみると、思い当たることがぽつりぽつりと、いくつもあって、実感が深くなりました。

 幸福になるのも不幸になるのも、自分の行動や心がけ次第なのですね。というよりも、感じる心を持っているのは自分なのですから、自分の気持ち次第で物事をどんな形にも方向づけられるということなのだと思います。

 長文にもありましたように、何でも運のせいにしてしまう人には、決して幸運はやってこないでしょう。自分の置かれた環境や状況に対し、苦しいときにもこつこつと努力を積み重ねている人に福が来ると言っていますね。
 ストレスという言葉を知っていますか? 人が精神に抱える負担のことを言います。社会の中で成長していくためには、ストレスと上手なお付き合いができる人が有利ではないかと思います。お休みの日にお友達と会ったり、遊びに行ったり、一人でのんびり本を読んだりするのもよいと思います。好きなスポーツをして汗をかくとすっきりした爽快気分になれるかなと思います。
 自分のまわりで起こる現象をマイナスととらえないで、プラス思考で笑顔に変えたいですね。

 作文には少し口語体(こうごたい)の文がありますが、かなちゃんの素直な感情と長文への感想が述べられていたのでハナマル◎だと思います。

     

 そういえば・・・・・・
いつも笑顔で楽しく・・・というのは、かなちゃんがいつも大切にしていることでしたね。かなちゃんが笑っていると福が来ているかな。きっと、かなちゃんの笑顔で暗い気持ちをふっきれたお友達もいると思います。さみしい顔をしていたお友達が楽しい気分になれていると思います。
 これは、笑っているかなちゃん自身に福が来ているのではなく、励まされたり勇気づけられたお友達に福が来ている瞬間かもしれません。そして、そんなお友達の笑顔を見て、また、かなちゃんも笑顔を大切に感じるようになります。この時、最初に笑顔で挨拶をしたかなちゃんに福がやってきていると思います。
 福は共鳴しますね。
 福が福を呼ぶ、という言葉も聞いたことがあります。
 人にも福を分けてあげられることが、人として、社会生活の中で最も大事なことではないかと思っています。
 かなちゃん、ありがとう。

     


《ご参考》

今回の課題長文の出展は「桐蔭学園」となっています。
私立の一貫教育で、学力レベルも高い進学校として有名です。その中で、桐蔭学園中学の入試で国語の文章問題に使われた文章だと思われます。
桐蔭は横浜市のあざみ野というところにあります(東急の田園都市線の沿線です)。男子部と女子部に分かれていて、校舎も男女別々ですが、一応(笑)、共学校ということになっています。(行事も男女別々ですることが多いので、桐蔭に通う女の子の学生さんは、まるで女子高です・・・と言っていたのを思い出しました。

大学進学率では県内の私立でもトップクラスで、東大京大に現役合格される人も少なくありません。

入試問題の国語の長文問題は避けて通れない道です。
・長い文章を見るとアレルギーになる(熱が出る、ジンマシンが出る、やる気がなくなる)
・読む前から、文の長さに圧倒されて、まったく一行も読んでいられない。
・読むのはいいが、読むことに時間がかかすぎて、途中で息切れしてしまう。疲れてしまう。問題を解くパワー不足に陥る。

いくつか、長文問題を解くときの悪い例を挙げてみました。
しかしここのところは、文の長さなどに圧倒されずに、着々と、ポイントを見つけてチェックする、『こつこつ努力』のおかげで、かなちゃんとは縁のない悪い例ばかりですね。

 中学や高校の入試で国語の試験の中での長文読解は国語試験の要(かなめ)とも言えるでしょう。少しずち普段の読書の幅を広げて、入試の過去問題などを見てみても良い時期ですし、チャンスです。
         

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