対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2569 今日1826 合計4439
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人間とは助け合い   シーラカンス

 この文章を読むと、ヘッセが伝えたかった成長と自立についてよくわかる。筆者(改編者)はヘッセの『車輪の下』という本をもとに自分自身の体験実例を書いている。小学生ぐらいの子供の頃は無邪気、純粋そのもので好奇心に満ち溢れ、楽しかった経験の多い時期だと述べている。例えば、筆者の例でいうと昔使っていた水桶で小さい運河などを築いて家中を大洪水に巻き込んだことがあった。しかし、今その水桶を見てもただの古ぼけたものにしか見えないという時代が変わり成長したことでそのように感じたのだと私は思う。
 人間は15歳以上になると幼かった頃の思い出は捨て個人で生きていこうとする自立の精神が身につく。人間いつかは自立をしなければならない時がくる。私が歩いている時こんな姿を見かけた。20歳を超えた男の人が親らしき人と歩いていた。動きや脳に障害はなかった。しかし、その男性は親からハンバーグのきり方を教えてもらっていた。テーブルマナーというものを私は小学6年の時から教え込まれた。ただ、親には自分で学び取らなければいけないこともあると諭された。例えば、仕事に関するスキルやテクニックを身に付ける練習を会社はしてくれない。一部の会社では教えてくれる人もいるだろうが。周りから吸収したり自分が大人の視点に立って考えないと冷ややかな目で見られてしまう。そのためには、人間、自立することが必要だと思う。《構成》
 今の文で、自立することは大切だと述べた。しかし、自立しただけだと人生につまらない部分が存在すると私は思う。だから、少しは自分の感情などをはきだすことも必要だと思う。感情のない人間は孤独で仲間もできず、生きがいをなくすといわれている。私のクラスメイトに勉強熱心な人がいる。もちろん学業では最も秀才であるがある美術の作品をみて印象が急変してしまった。従来、その美術の作品は自分が何かをしているところを描き表わすものである。私は、部活のときの自分をありのままに描いている。ただ、彼は自分が寝ているところを描いていたので、趣味や生きがいというものがないのではないかのように私の友達も私にも思えた。桃太郎の例で言うと、川から流れてきた桃から生まれた桃太郎はおじいさんとおばあさんのもとで育てられた。桃太郎は一人で自立して戦いきったのように思われるが、おじいさんとおばあさんの愛情があったからこそ成功したのだと思う。《構成》
 自立することも、過去のことを考えて感情などをはきだすこともどちらも大切であるがおたがい欠点もある。しかし、もっとも大事なことは自立してからも、自分ひとりで生きてきたのではないということだと思う。つまり、いままで助けてくれてきた人への感謝を忘れないことが大切なのである。「人間とは助け合っている」という名言にもあるように、助け合って築いた人生なのだから、感謝というものを忘れてはならないと思う。

   講評   miri

<第1段落>よく内容を理解してうまい導入部を作れました。
<第2段落>わかりやすい例で説明できました。やはりものごとには、それを行ったり習得するのによい時期があるのですね。自立の時期もまたしかりです。
<第3段落>寝ている絵を描いたクラスメイトの話、感情を表現する場で、そうした作品を描いたというのはいささかショッキングですね。この人と対照的な存在として桃太郎の例がうまく使えています。
<第4段落>「人は一人で大きくなったわけではない」このことをいつも胸に行動できれば、人生をもっと大切に生きられるように感じますね。ほんとうにそのことに気付くのは、きっと、自立してからなのでしょうね。

                        

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)