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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   小さな生物の力   えうや

 進化論で有名なダーウィンは、ミミズの働きが有機土壌の形成に大きな貢献をしてきたと述べた。また、有吉佐和子さんは、農村の人々の「土が死んだ」という言葉の意味を追求した。「土が死んだ」とは「ミミズが死んだ」ということだ、と農村の人々は語った。ミミズは土を食べて生きる。その土はミミズの体から出る。出てきた土はミミズの分泌液のおかげで豊かな黒いふわふわと柔らかい土になる。ロンドンでは、ミミズを使ってゴミ処理を行おうとまでしている。僕は、小さなものの力を見直すべきだと思う。
 小さなものを見直すべきだと思う理由の一つに、人間がその美点に気がついていない事が多いからだ。例えばゴキブリの場合、だいたいの人は嫌うはずだと思う。しかしゴキブリは、現在生きていて、昔のままの姿を残している数少ない生物のひとつだ。ゴキブリのことをもっと詳しく研究していけば、人間が若いままの姿を保つことのできる薬などが発明されるかもしれない。
 二つ目の理由に、生物は知らない間にどんどん進化するからだ。新聞に、ネズミの進化のことについて書いてあった。ネズミ駆除のための道具や薬を作っている会社の人が言うには、普通のネズミならある薬を使えば死んでいく。しかし、突然変異で生まれた薬の効かないネズミがいる。その名も「スーパーマウス」。このようなネズミが増えていき、薬の生産が追いつかないと書いてあった。このように昔は意味のなかったものでも、今では立派に役に立てるものがいるかもしれない。
 確かに、大きな発明をしてそれを頼りに生きていくのも良いかもしれない。しかし、『雑草はまだその美点を発見されていない植物だ』という言葉がある。これから雑草の美点をどんどん見つけて、生活に活かしていきたいと思う。

   講評   tama

【複数の理由一・二】 ミミズのような小さな生き物が、人間のためだけでなく、地球の環境を守るために大きな役割を果たしているということには驚きます。このように小さな生き物の力を見直すことは、地球の未来にも影響を与えることになりそうですね。健くんが述べてくれたように、普段は目もくれない生物の美点に気付き、その進化に注目すれば、何かヒントが得られるかもしれません。

【データ実例・長文実例】 ゴキブリの生態から不老長寿の薬を生み出すという発想は、健くんらしい斬新なアイデアですね。なるほど、その通りだと感心させられました。(^^) ネズミの進化についても、よく調べてありますね。このように普段から新聞を読んで、情報を取り入れておくのは、非常によいことです。

【名言の引用】 今回も題名と意見にぴったり合った名言を選ぶことができました。よくできました。(^^)v

【是非の主題・反対意見への理解】 世間を騒がせるような大きな発明より、身の回りの小さな自然に注目し、共存できれば素晴らしい環境が築けるでしょう。しっかりと自分の意見をまとめることができました。


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