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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の役割   すいーとぽてと

 交話機能とはこのように、人々が本格的な対話関係に入るための地均しを行うものであり、言葉の潤滑油として働く。
 確かに、言葉の中の潤滑油としての役割を生かす事は大切だ。私は、人見知りをするタイプだ。だから、クラス替え等の前日は、緊張して眠れなくなる。5年生の頃、クラス替えが行われた。誰がどのクラスか、というのが分かる表が掲示されていて、私は3組だった。知り合いはいるか探したところ、4年生の頃同じクラスだった人も、あまり話さない人ばかりだった。とても不安な気持ちで、道に迷いながらも教室にたどり着いた。あたりを見回すと、やはり顔は知っているが話した事のない人ばかりだった。とにかく、今日中に一人は友達を作らねばならないと思い、転入生に話しかけてみることにした。戸惑いながらも、
「お、おはよう。これから、よろしくね。」
と、何度もつまずいたが、一つの文を言い切る事が出来た。相手のほうは、
「ありがとう。よろしくね。」
と、あまり緊張していないようだった。その日から、その子とは仲良くする事が出来た。クラスにも、1ヶ月もすればだんだん慣れていった。皆、自分の個性を思う存分出していて、始めは少し驚いたが、それが当たり前になっていき、毎日学校へ通うのがとても楽しくなった。これからも、何気なく潤滑油としての役割を持つ言葉を使っていきたい。
 しかし、言葉は中身もとても大切だ。例えば、昔話の「鶴の恩返し」。ある日、わなにかかった鶴を、一人の若者が助ける。その夜、その若者の家に一人の美しい女性が訪ねてくる。彼女は若者の妻となった。彼女は、機織がとても上手で、織りあがった物はすべて良い値で売れた。彼女は若者に、
「私が機織をしているところは決して見ないでください。」
と言った。しかし、若者は我慢できなくなり、妻が機を織っているのをこっそりと見てしまう。が、機を織っているのは自分が助けたあの鶴だったのだ。目撃されてしまった事に気付いた鶴は、悲しそうに森へ飛んでいってしまい、もう二度と若者の家には戻らなかった。「機織をしているところは決して見ないように」と、非常に強い中身があったにもかかわらず、無視して覗いてしまったため、このようになってしまったのだ。だから、話は中身のある内容のものも、とても大切なのだ。
 相手との交話機能をはかるのも、言葉は内容が大切だ、という意見もどちらも大切だ。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」
という名言がある。このように、最も大切なのは、両方の役割をうまく足し合わせて、言葉を有効に使用していくことだ。

   講評   kira


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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