対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2356 今日714 合計10068
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   old memory オールドメモリー   サマー

 文明開化。これが、日本で長く続いた木と木綿の中の生活にピリオドを打った。文明開化以来、人々は『古い物には古い物なりの良さがある』というのを忘れて、新しいものへ新しいものへとどんどん歴史深い良い物を遠ざけるようになった。
 私にはこんな似た話がある。
 私の通っている小学校には、遊具にくっつくように生えた枝垂れ柳がある。最近その『柳が切り倒される』という噂が広まっている。それは、遊具に柳がかかると子供が引っかかって危ないからだ。たしかに私も、低学年のころに柳の葉に引っかかって、縄で出来た橋の穴に頭を突っ込んだものだ。しかし、その柳には大きな思い出がある。
 三年生の頃私は自分で長い髪を結うようになった。最初は低いポニーテールとツインテール。それから高いポニーテールとツインテールができるようになった。でも、私に唯一できなかったのが三つ編み。どうやってもコツがつかめず、テレビで見るようなカワイイ三つ編みがどうしても出来なかった。
 そんなある日の中休みに柳をボーッと見ていると…。ピカッ☆私の頭に一つのアイディアが浮かんだ!枝垂れ柳に背を向けて肩から葉を流し三つ編みをするのだ。最初は三枚だけで。そして、徐々に細く、枚数を多くして練習を重ねていった。すると、自分の髪の毛でもうまくできるようになった!今ではたくさんの三つ編みをつかった髪型だってできるようになった。それが私の柳との思い出。『逃がした魚は大きい』と言うように、この柳がこれから何十年何百年と生き続けて有名な柳になるかもしれない。『Who knows?(フーノウズ)』この先のことは誰にも分からない。
 古い物とは、それだけ歴史があり、味があり、思いが熱く、色んなものが詰まっているのだ。新しいものや機械によってできたものも良いけれど、古かったり、ハンドメイドだったり、自然の恵みによってできたものを私は大切にしたい。 THE END

   講評   kan

 こんにちは、サマーちゃん。初めてのパソコン書きにチャレンジしてくれましたが、いかがでしたか? 入力に慣れないうちは手書きの方が楽に思えるかもしれませんね。今度の電話で感想を聞かせてくださいね。

 前回は題名が決まらないまま送ってくれた作品でしたが、「オールドメモリー」という素敵な題名をつけてくれたのですね。

 今月も大変内容の充実した作文を毎回書いてくれました。自分の主張がきっちりと盛り込まれているあたりはさすがです。ただ読み流すのではなく、問題意識を持って長文にあたっている姿勢を大いに評価したいですね。

 次回12月1週は進級試験になります。前もって課題を確認し、何について書こうか構成を練っておいてくださいね。
    

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)