対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2426 今日616 合計52952
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「野生動物のように生きよう」   えほる

野生動物にとって喰われることは不幸である。しかし、狩られることから逃れたとき、生きていると実感し幸福感を味わう。動物はみな、捕食者であると同時に獲物であり、生の中に死が含まれているという条件下で生きている。一方、我々人間は、狩られる側に回ることはほとんど無い。死に怯え、いかに生きるかでなく、いかに死なないかに、必死になっている。こういうことから、野生動物と人間とは、死の概念がずいぶん違うのではないかと思う。私は、人間も、野生動物を見習って、いつ死ぬかわからないという緊張感を持って生きることが大切であると思う。(要約、意見)
 その理由は第一に、緊張感を持って物事に励むと、手早くできるからである。例えば、私の場合、言葉の森での作文を提出する際、しめきりや、先生からの電話等のきっかけがなければ、なんらかのいい訳をつけて、書くのを先延ばしにしてしまいがちである。また、学生時代は試験という締め切りがあったために勉強していたが、社会人になってからは、自分の勉強の機会を作らなくてはならなくなった。そんなとき、締め切りを作ってやっていく方が時間を効率よく使え、一日により多くのことができ、成果も得られた経験がある。毎日、野生動物のように緊張しながら生きることは不可能だが、何かをやるときには、緊張感を持ってやった方が効率がよいのである。
 第二に、緊張感が無くなると、人間は怠惰になるからである。20代から40代までの会社員を対象とする、睡眠時間のアンケートによると、午前六時から七時に起きる人は、平日は四六.五%、休日は一一.一%である。このデータによれば、平日には、六〇.九%の人が午前七時前に起床するのに対し、休日には六六.四%の人が午前八時以降に起床しており、休日と平日とで起床時間が大きく異なることがわかる。平日は仕事など目的があるから早く起きるが、休日になると早く起きる必要が無くなり、起床時間が遅くなることがわかる。目的があると、緊張感が生まれる。緊張感は人間に刺激を与える。人間は刺激がないと、怠惰な生活になりがちであるし、生きる気力も失ってしまうのである。生きていることを実感し、幸福感を味わうために、緊張感は不可欠である。(データ)
 確かに、緊張感を持って行動すると、あとで疲れるし、毎日楽に過ごせた方がよいという人もいるかもしれない。しかし、毎日何もしないで楽に過ごすことは、本当に楽しいと言えるだろうか?「いかなる犠牲、いかなる危険を伴おうとも、すべての危険の中で最も大きな危険は何もしないということである」(ジョンF. ケネディ)という名言どおり、何もしないのは、人間の生命にとって危険なことである。それは、人間から生きる喜びや気力を奪うのである。野生動物のように、五感をフルに働かして、ひとときひとときの生を精一杯生きていこうではないか。(名言)

   講評   siori


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)