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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生と死   聖羅

われわれは狩られる感覚をすっかり忘れてしまった。人は二足歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割を持たせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。果たして、生きることではなくただ死なないことに、それほどの意義があるのだろうか。死は常に目前にあり、誰もそれを忘れたふりをしたりはしない。肉食獣に追われて逃げきるか喰われるかは一つのゲームである。動物はみなこの危険なゲームに参加し、興奮と高揚を味わい、常に危機を予想し警戒しながら、さしあたり目前の若い青い草の味を楽しむ。動物たちはお互いに大きな知恵を共有することで個体のエゴを制限し、そこにちゃんと安心立命を見出している。その場その場で力を尽くすだけで、それを超える不安があることに気付きもしない。(要約)
 死を意識しながら生きることは大切だ。
 第一の理由に、生きるという喜びを感じることが出来るからだ。死という区切りを意識していないとついだらだらと生活しがちである。最近、パート・アルバイト等、あるいは無業者で仕事を希望するフリーターや、非就業、非求職、非通学、非家事であるニートと呼ばれる人が増えている。2004年には合計で約280万人(厚生労働省調べ)にも上ったことが明らかになった。ニートやフリーターと呼ばれている人たちは、定職についていない。それが悪いかどうかといわれると分からないが、せっかく生きているのだから目標を持って生活した方が充実した日々を送ることが出来るのではないか。
 第二に死のような締め切りがあるからこそ物事に一生懸命に取り組むことができるからだ。例えば、テストという締め切りがなければ集中して勉強することができない。私の学校は中学から高校へ入学するとき40人ほど落とされる。その中に入らないためにテスト前に生徒は必死になって勉強する。テスト前にしか勉強しないというのもいけないが・・・(笑)しかし、中高一貫校の特徴として挙げられる中だるみ現象(中学三年生から高校二年生にかけて勉強などがサボりがちになること)が無いことは良いと思う。
 確かに死を克服しようとして人間の文化は進歩してきた。しかし、「上天気の日に、嵐のことなど考えてもみないのは、人間共通の弱点である。」という名言があるように常に死を意識して生きることが最も人間らしく生きるということではないだろうか。

   講評   takeko


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